レンズキャップホルダーに代わるものを作る
キャップは「手に持つ」派です
散歩中に道端で目に留まった花などを撮影するとき、ぼくはこれまで、キャップを手に持ったままカメラを操作していました。
レンズから外したキャップをポケットに入れるのは、頭で考えれば何でもないことのように思えます。
デジカメWatchがかつておこなったアンケートでも、大多数の人がポケットに入れるか、バッグに仕舞っていたようです。
しかしそのひと手間が、なぜかぼくには億劫なのです。
あくまで気軽な日常のスナップなので、頭のどこかで「2,3枚撮るだけだしな…」と思っているせいかもしれません。
レンズキャップホルダー
カメラにはハンドストラップのみを装着していて、ネックストラップに取り付けられる市販のキャップホルダーの存在は一応知りながら、買ったことはありません。
[Future Cruise] カメラレンズキャップクリップ キャップホルダー
現在はキャップを手に持ったままでも写真は撮れていますが、一度気にしだすと次第に邪魔な気がしてきました。
磁石でくっつくレンズキャップキーパー
そこで、磁石を使ったキャップキーパーみたいなものを自作してみました。
レンズキャップにスチール片を接着して、磁石のついたクリップをバッグの持ち手やポケットのへりにでも挟んでおけば、撮影中のレンズの居場所を作れるという寸法です。
キャップ側の加工
まずはキャップを磁石に付くようにしようと思います。
キャップに直接マグネットを接着することも考えましたが、カメラに近い側には磁石でないほうがいいだろうと思い、ステンレスの円板をAmazonで購入しました。
磁石につくタイプのステンレス(SUS430)であることを確認しての購入。
ところがそれが届く前に、ある事実に気づきました。
対象のキャップをよく見ると、前面がいわゆるツライチ(面一)ではなく、ロゴのある表面より、インナーつまみが少し出っ張っていたのです。
ということで、この円板はこのキャップには貼れませんでした。(別のレンズの、外側をつまむタイプのキャップに使うことにします。)
あらためて見つけたのが、こちらのスチール板。幅13mmなので、このLUMIXのレンズキャップの中心部のスペースに収まるはずです。
空き缶からスチール片を切り出す
しかしこれを買う前に、捨てる予定の空き缶を切り開いて、適当な大きさの金属片を取り出してみました。
多少厚みが物足りないものの、ネオジム磁石はカチッと強力にくっつきます。案外これでも用が足せるんじゃないだろうか?
今日はひとまずこれを使って試作してみます。
つまみの間に両面テープで接着して、上から黒のマスキングテープでカバーしました。
見た目は少々やぼったくなりましたが、磁石に付くキャップができました。
クリップ側の加工
クリップ部に何を使うかで、けっこう悩みました。
流用できそうな事務用クリップ、洗濯ばさみ、ネクタイピン、マネークリップなどをAmazonで見ながらいろいろ検討して、最終的にこちらを購入しました。
前髪クリップだそうです。2個で216円。これをベースにします。
このクリップに、手持ちのネオジム磁石(以前100均で買ったもの)を接着。
接着にはKAWAGUCHIの布用両面テープを用います。
この両面テープは布用とはいいながら、金属を含む多様な素材にも対応しており、接着後24時間たてば洗濯しても布が剥がれないという強力タイプです。
超強力を謳うそんじょそこらの安物両面テープよりも、ぼくはこの布用両面テープを断然信頼しています。多用途に使える強力両面テープとして、隠れた優れものといえます。
KAWAGUCHI(カワグチ) 手芸用品 水に強い布用両面テープ幅10mm
これを貼った磁石をクリップに近づけて、位置決めしようとしたら、磁力でパチッと吸い付いてしまいました。
あれっ。もうちょっと先のほうにするつもりでしたが…、まあここでもいいや。
キャップにもほどよい強さで付きました。
スチール缶が薄いためか、ステンレスの円板と比べると吸着力が半分くらいに感じますが、十分実用にはなりそうです。むしろ1mmのステンレス板だと強力に付きすぎるかもしれません。
さてこれをどこに着けるのがいいか。シャツの身頃に? バッグのポケットに? 帽子の縁に?
しばらくこれを使ってみようと思いますが、最初からステンレス片を仕込んであって、磁石に着くレンズキャップがあったらいいんじゃないかと思います。
ハクバさん作ってください(名指し)。
磁石の入った小物保持ツールとしては、このようなもの↑もあります。ベルトに挟み込むタイプ。