昼寝をすると、夜寝るのと比べて明らかに悪夢を見る確率が高い。
単純に怖い夢というよりは、ひどく悲しかったり、精神的にきついと感じる展開になったりする夢だ。対人関係の軋轢が主題になるような夢が多い。
そんな夢を見ると目が覚めてからも心臓のどきどきが止まらず、気持ちが落ち着くまでしばらくかかったりすることがある。
眠いけど昼寝するとすごい夢見るから寝たくない。
— 堂周 (@dousyuOC) August 2, 2020
なぜ昼寝をすると、苦しい夢を見てしまうのだろうか。
その理由を考えると、
1.周囲が明るいからそれが視覚的な刺激になっている。
2.昼間の環境音が聴覚を刺激している。
3.睡眠が短いせい。
4.昼間は夜より心身の覚醒度が高いので、ある種「現実的」な夢を見てしまう。
そんなことを思いつく。
光や音といった外部の刺激を取り込んでしまい、脳内でそれに対応するような物語状況設定が作られているのかもしれない。
また、実は夜の寝入りばなも悪夢を見ているけれど、夜間は睡眠時間が長いせいでそれは熟睡の中に沈んで覚えておらず、睡眠の足りている朝方の夢は、さほどきびしくなかったりしているのかもしれない。
まあ、はっきりした原因はわからないわけで、対策といえるような対策も立てようがない。
でも悪夢は見たくないのだ。どうしたものか…。
モーガン・フリーマンも出演した『ドリーム・キャッチャー』という映画があった。
80年代・90年代キッズには映画的原体験ともいえる、一連のスティーブン・キング原作のホラーエンタメムービーのひとつだ。
『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』『スタンド・バイ・ミー』ほどの知名度はないけれども、原作者のキングがこれを観て自作の映画化の最高傑作と評したという、実は見逃してはいけない佳作(珍作)。
『スタンド・バイ・ミー』を観た少年時代から幾星霜、4人の少年ではなく4人のおじさんの躍動する姿に、しみじみと感じることも多かろう。途中から超展開で思いもよらない場所にたどり着く。
このジャケット写真にも使われている「ドリームキャッチャー」は、もともとアメリカ先住民が作っていた魔除け的なオブジェ。
これを寝室に掲げていると悪夢をキャッチしてくれるというもので、いまはアメリカ全土といわず、世界的に広く知られている。
先住民族のカルチャーが米国民に広く浸透している代表的な例のひとつとも言えるだろうけど、ネイティブアメリカンではない多くの人々にとって、これがどの程度、内在的な文化として意識されているのかに、僕はちょっと興味があるな。
このドリームキャッチャーはAmazonなどでもいろいろと品数がある。
器用な人なら、羽根と紐とビーズで手作りすることもできそうだ。これを枕元に吊っておけば、昼寝の悪夢もきっとキャッチして、浄化してくれるだろう。