週刊少年ジャンプの『ジョジョ』『ワンピース』連載開始号の復刻版を開封

3年前に3種類がでた、少年ジャンプの復刻版の第2集を開封した。

最近部屋の片づけを進めているので、この際だからこのジャンプ2冊もスキャンしてしまう。

その前に内容を少しだけ紹介してみたい。

1987年『ジョジョ』・1997年『ワンピース』が始まった号の復刻版ジャンプ

以前記事にした復刻版第1集は、創刊号と1995年新年号(発売は1994年中)のセットだった。

少年ジャンプの創刊号を読んだ
週刊少年ジャンプの「創刊号」と「過去最大部数達成号」の復刻版セットを開封した。 過去の週刊ジャンプの中から2巻ずつまとめて3セット発売されたうちのひとつで、2017年に出たのを去年見つけて買ってあったものだ。 この創刊号を含む「パック1」は...

今回は1987年と1997年の号の組み合わせだ。

この年代はいわゆる「ジャンプ黄金期」の、それぞれ始まりと終わりごろといえるだろうか。

1997年『ワンピース』連載開始

まずは新しいほうから眺めてみようか。

この号が発売された1997年当時は、ぼくはもうジャンプを卒業していて、しばらく読んでいない時期にあたる。

『ワンピース』が始まったときにその絵をちらりと見て、「またずいぶん鳥山明っぽい絵の作品が始まったな」と思ったのを記憶しているんだけど、いま見ると全然似てないと思うから不思議。

でも描き文字には『ドラゴンボール』っぽさがある。

今回初めてちゃんと一話を読んだ『ワンピース』は、異様な身体能力を発揮する子どもが活躍する物語という点で『ドラゴンボール』と共通点があるなと思ったんだけど(第1話で巨大魚を倒すのも同じだ)、なぜか安心してみていられない。

『ワンピース』に限ったことではなく、ここ十数年くらいの漫画にとくに顕著な傾向と思うけど、「でかい声で正論めいた立派なことを言う」とか、「大きなコマで顔のアップを描いてドヤる・論破する」みたいなのがぼくには殺伐として感じられて、なんとなく読んでいて苦しい。

まあ、一話しか読まずに適当なことを言ってますけど。

広告にはT.M.Revolutionさん。

あの海辺でバッシャーンの「HOT LIMIT」は翌年か。

この頃の読者投稿コーナーはもう「ジャンプ放送局」じゃないのよね。

でも中身はどちらも似たようなものだった。

ここが「ハロージャンプガイ」じゃないのが、もう自分の世代との縁遠さを感じさせる。

掲載作品。『ジョジョ』がセンターカラー。5部ですね。

ぼくはのちにコミックスで読んで、「攻撃は敵に見切られていた! …と思ったら攻撃の真の意図は別にあって形勢逆転だ!」みたいなパターンばっかりだなと思ってしまい、この5部で読むのが止まっている。6部以降も読めば読んだで面白いだろうとは思うのだけどね。

1987年『ジョジョの奇妙な冒険』連載開始

さて、そのジョジョが連載開始された1987年の号がこちら。

この当時は、ぼくはまだジャンプを自分で買って読み始めていなかった。ときどき友達の家で読んだり、散髪屋や食堂に行ったときに置いてあるのをめくったりしていた頃だ。

ジョジョの初期の頃に、メイクマン(ホームセンター)の構内にあるそば屋で読んで、おどろおどろしい漫画だなあと思ったものだった。

広告のタレントは斎藤由貴さん。

PC88もそうだけど、右のページの「都会をアフリカにするギアだ。」というスニーカーの広告キャプションがまた時代を感じさせる。

有名な誤植「なにをするだァ―ッ」はコミックスだけなんですね。

ツインファミコンもさることながら、日本最大37インチ・テレビからも当時の雰囲気を感じ取れる。

のちに「画王」が出てきた時にはとても大きなテレビのイメージがあったけれど、それでも29インチとか33インチなのだ。

そして家出のドリッピー。いまさらながらちょっと読んでみたい。テキストだけ入手できないだろうか。

どうでもいいことだけど、シドニィ・シェルダン氏とオーソン・ウェルズ氏の区別は、ぼくにとってその後も長い間曖昧でしたね。

ジャンプ放送局。ぼくが読んでいた頃も巻末はこれでした。

奇特人間大賞、NG大賞、大人はずるっ子、そして9代目チャンピオンレースの結果発表。

ぼくが読んでいた当時は、ジャンプ放送局の投稿者の年齢も載っていた気がする。

学校でそれを見て、「19歳とか23歳でジャンプに投稿してる人っていったいどんな人なんだろうな」などと友人たちと話したりしていたのだけど、彼らがのちに放送作家になって90年代のお笑い番組の隆盛を支えるのだとは、そのときはまだ知る由もなかった。

掲載作品。『北斗の拳』『キャプテン翼』『キン肉マン』『奇面組』『シティーハンター』『ついでにとんちんかん』…。アニメ化されなかった作品のほうが少ないくらいの連載陣。

『銀牙』は終盤で、八犬士とか天狼抜刀牙とか、ある意味ジャンプ漫画の王道的展開になっている。ぼくは春ごろauの読み放題で読んだのだけど、この作品、初期のリアル感動路線からだんだん超展開になっていって、野生の熊が犬たちとの決戦に備えて山中に要塞を築いたりするんだよね。野犬たちもタイガーマスクの虎の穴みたいなのを作ったりしていてすごい。

表3の通販広告には、歯を白くするセッチマとか自転車のスポークに取り付けるハイピッチとか、スロットマシン型貯金箱とか、ああ、なにもかもが懐かしいな…。

背表紙のロゴは、ぼくには左のほうがなじみがある。ぼくが買ってた頃も値段はたしか通常170円だった。

この87年の号はとくに、スキャンしてからゆっくり読みたいと思う。

今回紹介した復刻版第2集はこれ。

第1集は創刊号と1994年の号、第3集は1986年と1991年の号がセットになっている。

まだ売っているので、部屋の片づけが終わって本棚が空いたら、第3集も買うかもしれない。

タイトルとURLをコピーしました