学研の昆虫図鑑『沖縄の昆虫』を買いました

去年から買おうと思っていた『沖縄の昆虫』(学研の図鑑LIVEポケットスペシャル)をやっと購入した。

知らない昆虫も盛りだくさんだけれど、よく知っている昆虫の「本名」が初めて分かったりして、楽しく読めた。

手ごろな昆虫図鑑『沖縄の昆虫』

学研『沖縄の昆虫』

本書は2020年8月に発売された昆虫図鑑だ。

斜め上からのアングルで揃えた美しい昆虫写真とともに、種を見分けるための簡単な特徴や、生息地域などの情報が記載されている。

そのほか「モンシロチョウは1956年ごろから沖縄県に入ってきた」など、面白い情報も得られる。

他府県とは大きく異なる自然環境をもつ沖縄の昆虫に絞って作った図鑑なのがありがたい。

身近な昆虫たち

ナナホシテントウは本州では普通だが、説明によると沖縄島ではめずらしいとのことだ。そんな感じもしないけど、そうなのか。

写真は豊見城の道に普通にいたナナホシテントウ。

 

トンボもいろいろ載っている。夏の終わりにたくさん飛んでいる黄色いトンボは、ウスバキトンボなのだろうか。

ウスバキトンボは沖縄諸島以北は飛来個体だという。以前撮影したこの写真のトンボも長い旅をしてきたのか、尾羽打ち枯らしたという形容が似合う風情だ。

 

ついトノサマバッタといってしまいたくなるこの大きいバッタは、タイワンツチイナゴ。飛んでいくときに内側の羽の付け根が紫色に見えたらこれだ。

タイワンツチイナゴ

沖縄にもトノサマバッタはいるけれど比較的少ないそうだ。

 

家の中にも入ってきて、穴という穴に白い土で蓋をしたがるあの黒いメタリックなハチは、クロアナバチでいいんだろうか。クロアナバチは土に穴を掘って巣を作ると書いてあるから、違うような気がする。

図鑑を眺めていると、子どものころハナムグリがアコウの木のまわりでたくさん飛んでいたことがあったなとか、クワの木に登ってゾウムシを取ったことがあったなとか、いろいろと思い出せる。

夜に明かりをめがけて飛んできて、クスブンと呼んで嫌っていた緑のカナブンは、リュウキュウドウガネ。昔はあんなにいたのにもう全然見なくなってしまった。

誰もがタイワンカブトムシと呼んで普通のカブトムシやクワガタよりかなり下のランクの扱いを受けていた彼は、本名をサイカブトというのだと初めて知った。ツノの形が犀みたいだからか。

子どものころはカマキリも後ろから素手で捕まえられたものだけど、いまはもう無理な気がするな。

QRコード

この図巻には、数は多くないが、QRコードをスマホで読み取ることで動態の動画を見ることができる昆虫もいる。リンク先はYouTubeだ。

QRコードはセミのカテゴリに多く、各種のセミの鳴き声が聴ける。沖縄産と本州産のアブラゼミの鳴き声の違いを比較することもできる。

沖縄のアブラゼミは、その声を鍋底を掻くときの音に擬して「ナービカチカチー」と呼ばれてきたのだ。

ほかにシロオビアゲハの吸水行動とか、ギンヤンマの産卵、水面を泳ぐミズスマシ、などの限定公開動画にもアクセスできる。

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