腕時計用の替えベルトには、NATOタイプと呼ばれる、付け替えにピンのつけはずしの要らないものがある。
ナイロン製のものが多く、誰でも簡単に取り換えられるので、コーデに合わせて気軽に腕時計のイメチェンができる。
今回は、そんなふうに腕時計を使いまわせるNATOタイプの腕時計ベルトの取り付け手順をお伝えしたい。
NATOタイプの腕時計ベルトの取り付け方
NATOタイプの腕時計ベルト(バンド)とは
現役で使っているものなので使用感ありありでお見苦しいけれど、NATOタイプの腕時計ベルト(バンド)とはこのようなものだ。
長いベルトと、その半分くらいの長さの短いベルトの2本が組み合わさった形状をしている。
長いほうのベルトには、調節用の穴が開いている。
そして短いほうのベルトにはリングがついている。
NATOタイプのベルトにはナイロン製のものが多いけれど、これはAmazonで購入した合皮製のもの。値段はたしか、ピンはずしや予備のピンがついて700円台だった。
このNATOタイプのベルトに、オリジナルのベルトを取り外した腕時計を取り付けてみる。
ベルトを買うときは、組み合わせたい時計と同じベルト幅のものを選ぶ。ベルトを紛失している場合でも、ピンが嵌まっている部分の幅を定規などで測ればいい。
今回のベルトは18mm幅だ。
NATOタイプのベルトの取り付け
NATOタイプのベルトは、「NATOストラップ」などとも呼ばれるようだ。
取りつけの最初は、腕時計ベルトの長いほうを、上の隙間に通すところから始める。
基本的に、動かすのは長短のベルトのうちの長いほうだけなので、一度やり方を理解してしまえば手順を忘れることはない。
取りつけで肝心なのは一番最初のここの部分だ。
まず長いほうのベルトを、時計の上側(12時)の隙間に、前から後ろへ通す。
長いベルトを、前から後ろへ。
ここが大事で、むしろ大事なのはここだけといってもいいくらい。
「文字盤の前側から裏側へ通す」のは、やってみるとなんだか意外な感じがして、これであってるのかなと思うんだけど、ここさえ間違えなければあとは自動的に正しい手順で最後まで行くことができる。
文字盤の上(12時側)の隙間に、長いベルトを、前から後ろへ通す。
これだけ覚えていればいい。
あとベルトの裏表も間違えないように。ベルトの表側が文字盤側になるようにしよう。
時計本体をそのまま上のほうに引き上げる。
時計の位置の微調整はあとでもできるので、とりあえずこの写真のように、短いベルトの半分くらいの位置まで持ってこよう。
そして今度は、裏へ回った長いベルトを、下側(6時側)の隙間に通して前に持ってくる。
このように後ろから前へ出す。
するとこんなふうになる。
長いベルトに腕時計本体が取り付けられて、短いほうのベルトはまだぶらぶらした状態。
この時点で前から見るとこうなっている。
ベルトを前から入れて、時計の裏を通して再び前に出してきたことがわかる。
最後は短いベルトについているリングに、長いベルトを通そう。
こんなふうに。
これで装着完了。
前から見るとこう。
裏はこのように、裏ぶたが短いベルトで隠れる。
だから金属アレルギーで腕時計が苦手な人でも、NATOタイプのベルトならつけられることもあるそうだ。
NATOタイプの腕時計ベルトの取り付け方がわかる写真
説明してきたように、NATOタイプの腕時計ベルトは、長いほうのベルトを3つの隙間に順に通すだけで正しく取り付けることができる。
この画像を見ればどんなふうにベルトを通せばいいかわかると思う。
NATOタイプのベルトには、ナイロンを編んだもののほかに合皮製、本革製のものがある。
ぼくは金属ベルトの時計の長さの調節がうまくいかなかったのがきっかけで使い始めたのだけど、すっかりこれになじんでいる。
夏と冬でベルトを替えてみると、使いなじんだ同じ時計でも雰囲気が変わるのでおすすめだ。