岩波国語辞典の第7版を110円で買った。
現在出ている最新版が第8版なので、ひとつ前のエディションとなる。
以前、英語の辞書をワンコイン以下の値段で買ったのに味を占めて、今回も旧版を安く手に入れた。
オーソドックスな国語辞典『岩波国語辞典』
『岩波国語辞典』第7版
辞書というものは、英語でも国語でも、代替わりしたあとは旧版が著しく値落ちするものらしい。
世の中の人はそんなに頻繁に辞書を買い替えているのかと思ってしまうのだけど、そのおかげでこうしてわずかな金額で立派な辞書が入手できるのだから、ぼくにとってはとてもありがたいことだと思える。
この第7版は2009年の発行。第7版の期間中に、常用漢字表の改定を受けた小変更もあったが、その変更前の版だ。約6万5000語が収録されている。
現在は2019年に発行された第8版が最新版となっている。2000語増えて約6万7千語の収録。
国語辞典の違い
サンキュータツオさんの著書『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』では、いくつもの国語辞典を、擬人化したイラストで描いて見せている。
この本によると、今回購入した岩波国語辞典は「都会派インテリメガネ君」となっていた。
多様な個性を持つ国語辞典の世界にあって、比較的オーソドックスな国語辞典といえる辞書らしい。
ちなみに他には、『新潮現代国語辞典』が「実はイロイロ知ってる文学青年」だったり、『三省堂国語辞典』が「親切で気のいい情報通」だったりと、出版社によってそれぞれ性格の違いがあるのもなかなか興味深い。
安く買った辞書たち
去年300円台で買ったウィズダム英和辞典は使用された形跡のない新品同様だった。
今回110円で買った岩波国語辞典は、表紙の角がわずかに折れていたり、カバーに擦れのような箇所も見られたりして、ある程度は人の役に立ってきた来歴を偲ばせていた。
きっと、持っている辞書の新版が出たらすぐさま買い替えるような、真面目で几帳面な人に使われていたに違いない。
厚みは4.5cmくらい。ぼくが高校入学時に買った辞書よりも薄くできていて、案外ハンディーだ。
ページへの書き込みなどはまったくない。ぼく自身が書き込むタイプなので、これはありがたかった。