いつも作業台として使っているこたつテーブルが手狭なので、小物撮影用の台も兼ねて天板を拡張しようと思い、パイン集成材を買ってきた。
きょうは、そのやすり掛けをしたときの記録です。
ラジアタパインの集成材を購入
カインズ(ホームセンター)で、910mm×450mmのパイン集成材を買ってきた。厚みは15mm。
本当は奥行きがもう少し、60cmくらいあるとよかったのだけど、これ以上幅広の板は見つからず、妥協してこのサイズに。
パイン材にはポピュラーなところでメルクシパイン、ラジアタパイン、レッドパインなどの種類があるのだけど、この板には、そうした種別の記載まではなかった。
家に帰ってから調べてみたところ、今回買ったのはおそらくラジアタパインだろうと推測している。
まあ、樹種についてはとくにこだわりがあるわけじゃなかったので、サイズは別として、満足な買い物ができたと思う。
パイン材の種類
今回入手した板には、コントラストのはっきりとした縞模様が現れている。これはラジアタパインの特徴だといい、メルクシパインに比べて木目の間隔も大きい。
ラジアタパインとメルクシパインの違い
ラジアタパイン…東南アジアや南米産が多い。暖かい地方で育ち成長が早いため、年輪間の幅が大きく、板にしたときに木目がはっきり現れる。
メルクシパイン…こちらもインドネシア産など暖地のものが多いが、木目は穏やかまたは比較的詰まっていて、集成材の見た目もラジアタパインと比べると、全体に黄色がかった色合い。
どちらも木材としては柔らかく、加工しやすいので、DIY用途で人気がある。
ホームセンターのパイン材では、そのほかに北米産のものも多くみられるようだ。カントリー家具などを作るときは、あえて節のある板を使うこともあるようで、そんなパイン材も「ノッティパイン」としてメイクマン(ホームセンター)には並んでいた。店舗内の説明書きによると、経年で飴色に変化していくそうだ。
ニス塗りの前段階としてやすりをかける
これをそのままこたつの上に乗せてもいいのだけれど、ニスを塗って表面を保護すれば劣化させずに長く使っていけるだろう。
ニス塗りの前に、まず表面を平滑にすることにした。
写真のブルーシート、板をのせて作業するための発泡スチロールのブロック、紙やすりとホルダーなど、必要な道具はすべて100均で揃えることができた。粉を払うためのフェルトの布の切れ端も、もともとは100均で買って掃除などに使っていたもの。
目の粗い番手からかけていく
見た目にはきれいに見えるものの、買ってきた状態のままでは、表面に手をのせて滑らせると手触りががさがさしていて、細かいささくれがあるのがわかる。
このささくれを紙やすりで削り落としていく。
紙やすりは裏に書いてある数字(番手)の小さいものが荒く、数字が大きくなるにしたがって、目が細かくなっていく。
この荒いほうから細かいほうへ段階的に掛けていくことで、効率よく板の表面を平滑にしていくことができるのだ。
今回はまず240番、360番の順にかけてみた。
本来は木目(木の繊維の流れ)に逆らわないように一定方向にやすり掛けするほうがいいらしいけれど、集成材では木目が左右どちらの方向にも向いているので、とりあえず右から左と決めて掛けた。
軽くなでるくらいではダメなようで、板の端から粉が飛ぶくらい、ざっ、ざっと、ある程度力を入れてこする必要があった。
またその際、カドを削り落とさないように、フォロースルーも真っすぐを心がけた。
これで手触り的にざらざら→さらさらにはなったけれど、つるつるまではいきそうにない。
途中、「水引き」というのもやってみた。水で板を濡らすと、それが乾く過程で表面が毛羽立ってくるので、そこにもう一度やすりをかける手法だ。
最終的に400番でも軽めにこすり、すべすべと言えるくらいになった。ここまでくると、赤ちゃんが触ったとしても怪我をすることはないだろう。今回は塗装面の下準備の均しなので、これで十分だ。
あのがさがさだった板がすべすべになり、いつまでも触っていたい感触にかわった。
でも定規を置いてぴったり隙間がないくらい一様に平滑にするのは、手作業では難しそうだとも思った。将来的にはもっと大きな板で机を作ってみたいのだけど、その時はサンダーを用意したほうがいいかもしれない。
木工に向いている紙やすりはこのあたりの番手。
やすり掛けで出た粉をきれいに落とし、次回はこれにニスを塗っていく。