キの字結びは、古新聞や紙の束、ダンボールなどを結束するときに便利な結び方です。結んだ姿がカタカナの「キ」に似ているのでそう呼ばれています。
家庭でも古紙回収やごみ出しの際などに頻繁に使うので、この方法を覚えておくとけっこう役に立ちますよ。
結ぶ手順も簡単で覚えやすく、ただ十文字に結ぶよりも紙の束が崩れにくい利点もあります。
この記事では「紙の束をひっくり返さない」キの字結びの結び方を紹介します。
キの字結びの結び方
ネットで検索してみると、新聞の束やダンボールを「ひっくり返す」過程を含むキの字結びの方法がヒットします。
ダンボールならそれでもよさそうですが、ひっくり返すと崩れてしまう紙の束などは、ひっくり返さないもっと簡単な結び方で縛ってしまいましょう。
ひもを引き出しながら巻き付ける
まず、カタカナの「キ」の字にするために、縛りたいものの幅を3等分して2:1になる場所をぐるっとひと巻きします。
今回紹介する方法では、動かすのはひもの根元(玉)側だけです。
ビニールひもや紙ひもの玉からひもを引き出しながら、紙束に巻いていきます。
これは、最後に結ぶまでひもを切らないので、手順も少なく、ひもの余りも出ない結び方でもあります。
ひもの根元側を狭いほうへ
次は紙束の上でひもを交差させて、十字にします。
(写真を撮る都合上テープで留めています)
このとき、ひもの先側は紙束を3等分した幅の広いほうへ向けておき、そして玉につながっている根元側を、紙束の幅の狭いほうへに出します。
ここがこの結び方の最大のポイントで、「紙束の幅を2:1に分けた1のほうへ、ひもの根元側を出す」これだけ覚えていれば、もはやキの字結びをマスターしたも同然です。
これさえ忘れなければ、あとは流れで自然にキの字結びが完成していきます。
ひもの先側は、画像のように紙束から少しはみ出る長さにしておきます。そして最後に結ぶときまで、ずっとこのまま待機です。
ひもを下へくぐらせる
次は玉からひもを引き出しながら、根元側のひもを紙束の下から通して、上に出してきます。
ひもの先側と出会ったら交差
上に出てきたら、そこにあるひもの先側と十字に交差させます。
ここでも幅を3等分したあたりでひもが交差するようにしましょう。
フィニッシュが見えてきましたね。
さらにその流れのまま、根元側のひもを手前からひと巻きすると、奥側から出てくるので…
これをひもの先端と結べばおしまいです。
キの字結びは、十字部分のひもがただ重なっているのではなく、90度に交差していてずれにくいので、持ち運んでいる間にひもがずれたりして束がバラバラになりにくいのが特徴です。
キの字結びのコツとポイント
今回紹介したように、テーブルの上に乗せて3分の1くらい縁からはみ出すようにすると、作業がしやすくなります。
おさらいすると、
- まず縛りたいものを3等分した箇所をひと巻きする
- ひもの玉につながっている根元側を、束の幅の狭いほうへ向ける
この2つのポイントを押さえれば、子どもでも失敗することなく簡単にキの字結びができあがります。
次に使う機会が来るまで覚えていられないなら、この画像を保存しておいてください。
ここからキの字結びのできあがりまでイメトレできるでしょうか?
古紙回収に役立つキの字結び
今回の方法は結ぶ過程でひっくり返す工程がないので、古新聞や分厚い紙束などを結ぶのに適しています。とくに古紙回収にはもってこいなので、覚えておくといいですよ。
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