革靴の手入れにミンクオイルじゃなくて乳化性クリームを買いました

革製品一般の日常的な手入れができるような、汎用的な製品がないだろうか?

これひとつあればなんにでも使える、といったようなものがいい。

  • 革靴
  • 財布
  • 革のスマホケース
  • 小銭入れ
  • その他

これらすべてに使える革用のオイルがないかと探してみた。

ミンクオイルは万能ではない

当初はミンクオイルをイメージしていましたが…

本革製ブーツの手入れをする時に使うミンクオイルには、昔から憧れめいたものがある。

しかしビジネス用の革靴に使うは、浸透性の強い(強すぎる)ミンクオイルは適していないのだそうだ。

さらに調べてみると、動物性のミンクオイルはカビが好むので、使う機会が少なく、しまい込んでいる期間の長い革製品に使うには、リスクもあるという。

そこで考えを変えて、ミンクオイルではなく無色の靴クリームを買い、それを財布などにも流用できないかと考えた。

しかし靴用のクリームには革小物用よりもべたつきの強いものもあるらしい。なるほど。

ここはあくまで靴や革小物のどちらかにしか使えないものではなく、革製品一般に使える万能型のものが欲しい。

さらにいろいろ検索して調べていった結果、オイルではなく汎用性を重視して乳化性クリームという製品にたどり着いた。

革用乳化性クリームを買いました

乳化性クリームの特徴には、次のような要素があるという。

  • ミンクオイルのように革の色を変えない
  • 油分が多すぎないので靴にも革小物にも使える
  • 塗る対象が毎日使うものでなくてもカビが生えない
  • べたつきが少ない

まあ理想を言えばミンクオイルと乳化性クリームの両方を買えばいいのだけれど、まずは無難なほうをひとつだけ買ってみることにした。

購入したのはM.モゥブレィの「靴 革小物用クリーム」という製品だ。

Amazonでは「ほぼ万能」というレビューがついていた。

青いのと赤いのがあり、赤いふたのほうは光沢が出てつやつやになるらしい。迷ったが今回は青いほうを買った。

想像していたより柔らかくて昔小学校で使ったノリのようにも見えるが、べとつきは少ない。

革製品用乳化性クリームの使用感

見た目を変えない革用クリーム

まずは古タオルに少量を取って、黒の革靴に塗ってみた。

塗りこんだ後に、乾いた布で乾拭きする。

左が塗って乾拭きしたあと。右が塗っていないほう。

写真でも変わったように見えないが、実際の見た目でもほとんど何の変化もなかったので、ちょっと拍子抜けしてしまった。

しかし塗ったあとにはタオルのすべり具合が全然違っていて、塗る前よりも質感がすべすべになっている。べとつきは全く残らない。

すべすべになる

次いで財布にも塗ってみた。

右側の半分に塗ったあとで乾拭きした。

乾拭きの過程でちょっと伸ばされたので、右側の6割くらいがすべすべになって、色にわずかな深みも出ている。写真でもある程度伝わるのではないだろうか?

それでもいきなりツヤツヤの鏡面になるような劇的な変化ではない。

次にベージュのヌメ革のスマホケースにも塗った。

塗った直後はムラが出て、ヌメ革には向かないのかも…と心配になったけれど、数分後には乾いて元通りの色になった。塗る前と比べると微妙に色が濃くなったような気もするが、やはり微差で、大きな変化は見られない。

手触りについては元々さらさらしていたのがしっとりしてきてすべすべ成分が加わり、表面の摩擦係数もいくぶん強くなっている感じがする。乾燥し始めている本革製品に潤いを与えるのには適しているように思う。

どうせなら少しくらいは見た目も変わってほしかったけれど、そうしたければ艶の出る赤いほうを買えばよかったのだろう。

ミンクオイルで定評のあるのはコロンブスのこれとかだろうか。これといって使うあてはないのだけど、今でも買ってみたい気持ちがある。

 

 

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