レトロな雰囲気! 大学目薬の差し心地

ユニークな商品名と、レトロちっくなロゴにも魅力を感じて、「大学目薬」を買ってみた。

ぼくはこれまでこの目薬のことを知らなかったけど、なんでも1899年からある目薬だというから、もう120年以上の歴史を生き延びてきたわけだ。

パッケージのデザインは、「大学目薬」のフォントを含め、昭和の初めを平成風にリファインしたような雰囲気で、昨今のレトロ調デザインのわざとらしさがなくていい。

先日まで使っていた「サンテFXネオ」と同じ参天製薬の製品だった。

サンテFXネオ
参天製薬ホームページ 参天製薬は医療用眼科薬、一般用目薬などの医薬品ならびにアイケア・ヘルスケア情報等を提供し、人々の目とからだの健康維持・向上に貢献します。

この大学目薬の清涼感度は「2」。

サンテFXネオが「5」だったのと比べると、たしかに注したときの刺激は穏やかだ。

目に落としたときは水のように、あるいは涙のように何の刺激も感じない。

そのあとでゆっくり「穏やかに沁みる」ようにじわじわ効いてくる。

サンテFXネオが冷たい刺激だったのに比べると、こちらは温感あるいは「辛味」といいたいような、ピリッとした成分も感じた。

120年前と成分は同じではないんだろうけど、同じ会社でも、ずいぶんと注し心地の方向性がちがうものなんだなあ。

ちなみにサンテFXネオで感じたような墨汁の匂いはほとんどしなかった。

その後堀江敏幸さんのエッセイを読んでいると「大学と目薬」という一篇に出会った。
(…前略…)某製薬の「大学目薬」。さしてみると他に類のない収縮感があり、疲れのひどいときには痛みもともなうけれど、なかなか効き目がある。これは「大学関係者」用の秘薬なのだろうか。
その疑問を解決すべく、堀江氏が製薬会社の「お客様相談室」に電話して、担当者の説明を聴くくだりが続く。

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