84円・94円・120円・140円切手で送れるA4コピー用紙の枚数は?

この封筒に84円切手や94円切手で用紙何枚まで送れるだろうか? 今回はそんな疑問を検証します。

封筒サイズと送料(切手代)の無駄のない組み合わせパターンを求めてみようという試みです。

コピー用紙の重さと、それを各サイズの封筒に入れたときの重さを実際に測って、84円・94円・120円~の切手で送ることができるA4コピー用紙の枚数を確認してみます。

各サイズの封筒で送れるA4用紙の重さと枚数

職場での事務用やメルカリなどのフリマ発送用として一般的によく使われている封筒のサイズがこちら。

長形3号(120×235㎜)

長形3号 A4

長形3号はA4判を三つ折にして入る大きさです。

役所や行政機関からの窓付き封筒にも多いサイズです。

長形4号(90×205㎜)

長形4号はB5判を三つ折、または四つ折にして入る大きさです。

個人の手紙などのほか、紙幣の整理にも使いやすい大きさの封筒です。

しかしA4用紙を入れようとすると縦・横ともに折る必要があり、この用途にはあまり適していません。この記事でも長形4号では検証していません、あしからず。

角形2号(240×332㎜)

角形2号 A4

角形2号はA4判が折らずにそのまま入る大きさです。事務用の書類、折りたためない履歴書やパンフレット類に適しています。

角形3号(216×277㎜)

角形3号 A4

角形3号には、A4用紙を二つ折にすれば入れることができます。

B5判なら折らずにそのまま入ります。

定形郵便物・定形外郵便物のサイズと料金

定形郵便物の料金

はがきや封書のような比較的サイズの小さい郵便物は、定形郵便物として比較的安い料金で送ることができます。

その定形郵便物となる郵便物のサイズは、長辺23.5cm以内、短辺12cm以内、厚さ1cm以内、なおかつ重量が50g以内です。

上の4種類の封筒の中では、長形3号長形4号が定形郵便物のサイズの範囲内です(それでも重量が50gを超えてしまうと定形外の扱いになります)。

定形郵便物の料金は以下のとおりです。

  • 25g以内…84円
  • 50g以内…94円

定形外郵便物

もう少し大きな定形外郵便物には規格内と規格外があり、規格内は、長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内、なおかつ重量が1kg以内に収まるものが対象です。

上の封筒の中では角形2号角形3号が定形外郵便物の規格内に収まります。

規格内の料金はこちら。

  • 50g以内  …120円
  • 100g以内…140円
  • 150g以内…210円
  • 250g以内…250円
  • 500g以内…390円
  • 1kg以内  …580円

(※定形外郵便物の規格外は、長辺が60cm以内、かつ長辺+短辺+高さが90cm以内、そして重量4㎏以内となっています。こちらは封筒で送ることはなかなかないサイズだと思います。)

84円・94円切手で、封筒+コピー用紙何枚まで送れるか?

それでは実際に封筒と用紙の重さを測って送料を検証してみます。

コピー用紙は中厚口

コピー用紙は「中厚口」のものを使用して計算しています。

ごく一般的なコピー用紙(坪量64~68g/㎡)よりもやや厚みを感じる用紙なので(坪量81.4g/㎡)、今回は普通のコピー用紙と比べるといくらか安全マージンを取った計算となるはずです。

 

A4コピー用紙1枚の重さ

このA4コピー用紙1枚の重さは、0.1g単位で測れるタニタの家庭用のキッチンスケールでの実測で5.0gでした。

では、この用紙を長3・角2・角3の封筒に入れてみて、いくらの切手で何枚まで送れるのか調べてみましょう。

長形3号(長3・ながさん・定形)

まずは長形3号から試してみます。

長形3号封筒だけの重さは5.1gでした。

用紙を入れるとどうなるでしょうか。

A4用紙を3つにたたんで入れました。

長形3号封筒の場合、25g以内=84円切手で送れるA4用紙の最大枚数は、3枚です。もう1枚入れると25gをわずかに超えてしまいます。

でも、中厚口より薄いコピー用紙であれば4枚まで大丈夫そうですね。

 

長形3号の封筒の場合、50g以内=94円切手で送れるA4用紙の枚数は、8枚でした。

合計45.3g。もう少し薄い用紙であればもう1枚は足せそうです。

50gを超えると長3封筒でも定形外の扱いになります。

封筒5.1g、用紙1枚5.0gで計算してみると用紙18枚のときに95.1gとなり、この枚数までなら140円切手で送ることができます。でも長形3号にはコピー用紙18枚も入りそうにはないですね。

角形2号(角2・かくに・定形外)

次は角2で検証します。

角形2号封筒単体の重さは14.5gでした。

 

角形2号封筒の場合、50g以内=120円切手で送れる中厚口A4用紙の最大枚数は7枚となりました。

角2封筒は定形外郵便物になるため50g以内が120円となりますが、折りたたみが許容される書類であれば、定形郵便の「長形3号」の封筒を使うことで同じ50gまで94円で送ることができます。

 

角形2号封筒の場合、100g以内=140円切手で送ることができるA4用紙の枚数は、今回の検証ではぎりぎり17枚でした。

それ以上の枚数では、封筒が14.5g、A4用紙が5.0gで最大の値を計算すると、

  • 210円切手(150g以内)では約27枚=149.5g
  • 250円切手(250g以内)では約47枚=249.5g
  • 390円切手(500g以内)では約97枚=499.5g
  • 580円切手(1㎏以内)では約197枚=999.5g

となりました。これはあくまで封筒や用紙1枚当たりの重量について0.1g未満を含めずに計算した数字です。また手作業による家庭用はかりの計測ゆれなども考慮していただけると幸いです。

角形2号ってポスト投函できる?
受け口の比較的小さい旧型郵便ポストや、ローソンレジ横ポストの受け口にも角2の封筒までは入れることができます(現在はもっと受け口の大きな郵便ポストが主流なのでさらに余裕があります)。

角形3号(角3・かくさん・定形外)

角形3号でも検証します。

角形3号単体の重さは11.5gでした。

 

A4用紙を2つに折って封筒に入れています。

角形3号を使う場合、50g以内=120円切手で送れる中厚口A4用紙の最大枚数は7枚となりました。

折りたたみが許容される書類であれば、定形郵便の「長形3号」の封筒を使えば、同じ50gまで94円で送ることができます。

 

角形3号を使う場合、100g以内=140円切手で送ることができるA4用紙の枚数は、今回の検証では17枚でした。

封筒が11.5g、用紙が5.0gで計算すると、210円・250円・390円・580円で送れるA4用紙の最大枚数はそれぞれ、

  • 210円切手(150g以内)では約27枚=146.5g
  • 250円切手(250g以内)では約47枚=246.5g
  • 390円切手(500g以内)では約97枚=496.5g
  • 580円切手(1㎏以内)では約197枚=996.5g

となり、計算上は角2封筒と同じ枚数になりました。角2と角3の封筒の重さの差が約3gで用紙1枚の重さよりも小さいので、同じ値段で送れる枚数も結果的に同じになりました。

今回使った用紙は坪量81.4g/平方米の中厚口で、坪量64g/平方米のコクヨのコピー用紙と比べると1.27倍ほどの重みがあります。お手元の用紙の坪量を勘案して参考にしてください。

(そしてもろもろ計算間違いがあったらごめんなさい。)

タイトルとURLをコピーしました