ねじがつかないタイプのドライバーでも、磁力を与えることができれば、ねじがくっつくようになる。
磁石を使って鉄に磁力を与えられることは知識としては知っていたけれど、今回、着磁器(マグネタイザー)という小道具を使って実験してみた。
マグネタイザー(着磁器)でドライバーを着磁したり消磁したりできる
着磁器とは
こんな道具を入手した。
マグネタイザーとか着磁器とか呼ばれるもので、これを使ってドライバーに磁力を与えたり、逆に消したりできる。
穴が2か所空いていて、(+)で着磁、(-)で消磁ができる。
消磁のほうは階段みたいな特徴的な形をしている。
値段も安いもので、おそらく中に強力な磁石が入っているだけの、単純な構造なのだと思うけれど、こんなもので本当にドライバーが磁力を持つようになるのかどうか、早速実験してみよう。
ドライバーの消磁
今回の実験にはこちらのマイナスドライバーと、大小のねじを使ってみた。
(手持ちのプラスのドライバーは、最初から磁力のあるタイプのものなので、この実験には適さなかった。)
「磁石で鉄をこすると鉄が磁力を帯びる」ということは、昔なにかで読んで知っていた。
このドライバーも元々は磁力のないタイプだったのだけど、普段からネオジム磁石にくっつけてツール置きのワゴンにぶら下げているからだろうか、すでに多少の磁力を帯びている。
このように大きいねじなら1本、小さいねじの場合には、ときどきは2本まで持ち上がるくらいの磁力がある。
まずはこの磁力を消してみた。
このように(-)の穴にドライバーを差し込んでゆっくり引き抜く。
そうすると、ドライバーの先端で触れてみてもねじがついてこなくなった。
消磁には微妙にコツがあるようで、最初なかなか磁力が消えなかったのだけど、何度か試しているうちに突然のように磁力がなくなった。
ドライバーの着磁
今度は(+)の穴で着磁してみよう。
こちらはスムーズに着磁できた。ドライバーを枠にこするようにゆっくり入れて出すだけだ。
そうするとこのように、大小それぞれ2本ずつのねじをいっぺんに持ち上げる程度の磁力が付加された。
鉄が磁石になるというほどでもないけれど、まあそれなりに実用的でもあるし、実験としても面白い。
いったい中にどんなふうに磁石が入っているのか、興味深い。