Radio Gardenというサイトでは、現在世界中で放送されているラジオ番組をリアルタイムで聴くことができて、作業BGMにちょうどいい。
ブラウザでこのサイトにアクセスすれば使えるほか、iOSとAndroid用のアプリ版もある。
Radio Gardenの使い方
緑の点がラジオ局。どうやらコミュニティ局がほとんどのようだ。
世界中の名前も知らない町で流れているラジオをその土地の人々と一緒に聴けるなんて、ぼくが子供のころからしたら夢のようだ。
使い方は簡単。地球儀のようにドラッグやスワイプをして、中央にある円の中に聴きたい局を入れるだけ。
PCでは左に表示されているメニューからおすすめの局を選ぶこともできる。
世界のラジオ局
こんなヒマラヤの険しい山の中にもラジオ局がある。
寄っていけばちゃんと平地があって町があり、そこではわれわれと同じように人の暮らしがある。
ネパールではやっぱりネパールっぽい音楽が、しかしアフリカのある局ではなぜかどことなく中国風の音楽が流れていた。
世界中を巡っていろいろ聴いてみると、なんとなく2000年代初めごろに聴いていたような印象の、懐かしい感じの音楽が流れていることが多かった。
イタリアではダフトパンクのGet Luckyが流れていた。
スペインの平野ではジャン・ミッシェル・ジャール風のスペイシーな音楽、アイスランドではビョーク的な音を期待したらヒップホップ風の曲だった。
ヒップホップ(っぽい)音楽はわりとあちらこちらで流れている。
夕方のケープタウンではDJがいかにもラジオ局のDJって感じの抑揚でおしゃべりをしていた。
ホノルルでは朝の5時からわりと本気のテクノ。
それを聴いていると学生時代、テクノを好きでよく聴いていた93年ごろの雰囲気に満たされたりした。
ニュージーランドの局ではヘヴィメタっぽい曲を聴けた。
日本のラジオ局
沖縄にもコミュニティFMはたくさんあるんだけど、このRadio Gardenでは登録されていないらしく1局もヒットしなかった。
沖縄にはfm那覇があるが、北海道の中標津には「FMはな」がある。
FMはなでは穏やかなギターインストが流れていた。春畑道哉っぽいけどもう少しまろみのある感じ。
長野のエルシーブイFM 76.9ほかでは、和太鼓の演奏。これは東京の局が配信している番組のようで、同時に熊本などあちこちの局で聴けた。
京都のFMうじでは、1990年ごろを思い起こすような打ち込みと優しげな鍵盤のインスト曲。シングライクトーキングからボーカルを抜いたみたいな、とても懐かしい雰囲気の音楽だった。
エフエム和歌山ではちょうど放送が終わるところ。
「本日のエフエム和歌山の放送はすべて終了しました。今一度戸締り、火の後始末をお確かめください。お車を運転の方は…」という日常の雰囲気のあるステーションコールが聴けた。
中学生のころは、深夜、部屋のラジオにしがみついてAMのニッポン放送や福岡のKBC、RKBにチューニングを合わせていたものだ。
「ナンノこれしきっ!」とか聴いてたなあ。途中でよく雑音とか中国語に邪魔されて聞こえなくなったりもした。
それがいまはクリアな音で、タクシーの中のニューヨーカーたちと同じジャズを聴いているのだから長生きはするものだ。