歯磨きでときどき歯ぐきから血が出ることがあったことから、歯ブラシは「やわらかめ」を選ぶようにしている。
とりわけエビスの「プレミアムケア」の6列レギュラーが気に入って数年来使い続けているのだけれど、その途中でも、別のやわらかめの歯ブラシを試してみたこともあった。
今回は花王のクリアクリーンやダイソーの柔らかい歯ブラシを入手したので、長期ディフェンディング・チャンピオンのプレミアムケアと比較してみたい。
ベスト・オブ・ベストのプレミアムケア
プレミアムケアの品番
プレミアムケアの歯ブラシには、柄の一番下に、品番というか選ぶ時の目安となる2ケタの数字が書いてある。
この品番は、10の位が「ヘッドの大きさ」、そして1の位が「毛のかたさ」という組み合わせでできている。
(画像はエビス株式会社のHPより引用)
6列レギュラーサイズのヘッドでかたさが普通なら、品番は62となる。
ぼくが愛用しているエビス・プレミアムケアの品番は61番。「6列レギュラーヘッドで柔らかめ」の歯ブラシだ。
7列より6列
プレミアムケアでは、だいぶ以前に7列のものも試してみたことがあるのだけど、幅が広すぎると感じて6列に戻している。
7列のものはドラッグストアでもあまり見かけないので、6列のほうがより一般的なサイズだということだろう。
これまでに試した柔らかめの歯ブラシの中では、この6列レギュラーのプレミアムケアがぼくにとってのベスト・オブ・ベストだ。
柔らかめの歯ブラシを比べてみよう
やわらかい歯ブラシ3種類を用意した
やわらかめの歯ブラシを3種類用意してみた。
左から、花王のクリアクリーン、エビス・プレミアムケア、そしてダイソーで購入した2本組み歯ブラシだ。
エビス・プレミアムケアとダイソー歯ブラシはそっくり
ダイソーの歯ブラシは、見た感じではプレミアムケアとそっくり。
黒(グレー)、青、白、赤の4色がランダムに2本ずつ入ったパッケージになっていた。
できれば「黒+白」があればそれが欲しかったんだけど、店頭にはなかったので白赤のセットを買ってきた。
外観はどうみてもプレミアムケアの6列レギュラーそのもので、穴の配置や毛の長さに至るまでほぼ同じデザイン。
相違点を探すと、柄の部分のギザギザしたグリップ部分の意匠がダイソーのロゴっぽくなっているくらいだ。まあ、ダイソーに限らず、100均にしばしばあるコピー商品だろう。
ちなみにダイソーのは中国製で、エビスのプレミアムケアは日本製だ。
花王のクリアクリーンは毛先が球
クリアクリーンは毛先が球(きゅう)。まだあったんですね、これ。
昔のCMがYouTubeにないかなと思ったら、ありました。
30秒ごろからクリアクリーンのCM。当時からいまに至るまで根強い人気があるということだろう。
3本のヘッドを比較
ヘッドを並べてみた。
左からクリアクリーン、プレミアムケア、ダイソー。
3本とも短い毛と長い毛の組み合わせになっているところは共通している。
クリアクリーンは全体がわずかにくの字に曲がっていて、こうして寝かせて置くとすこしヘッドが持ち上がる感じになる。
また、昔のCMでも言っているように微妙にV字を描くように毛が植えられている。
3本使って歯磨きしてみて、おすすめは?
この3本を取り換えながら歯を磨いて、その違いや特徴を感じてみた。
プレミアムケア
今回新しいのに取り換えたとはいえ、ぼくにとっては「いつもの歯ブラシ」なので説明が難しい。
最初に使い始めたときは、大量の毛で一気に磨ける感じが快感だった。
歯茎も一緒に磨けるくらい、優しい歯ブラシだ。歯ブラシのせいでいたずらに出血することを心配しなくてもいい。
ダイソー
プレミアムケアに似せているのなら磨いた感じも同じようなものかと思ったら、けっこう違った。
プレミアムケアでは長い毛と短い毛が一緒になってしなるけれど、ダイソーのは長短の毛に一体感がない。長い毛は柔らかく、短い毛は硬い。
多少誇張していえば、長い毛がしんなり曲がって、短い毛でガシガシ磨く感じだ。
比較すれば磨き心地ではプレミアムケアには及ばない。
でも100円+税で2本入りなのだから、コスパを含めればかなり健闘していると評価してもいい。
見た感じはプレミアムケアとそっくりなんだけど。
クリアクリーン
3本目のクリアクリーン。わー、硬い。がりがりした磨き心地。これほんとうに柔らかめなのか? と思うほど。
自然にV字の毛の前方部分だけを使ってしまうので、ピンポイントで磨きたい部分があるときはこれがいいかもしれない。一番奥の歯の裏も磨きやすい。
しかし、これを使っているときに血が出ました…。
「これは柔らかい歯ブラシではない」というのがぼくの偽らざる印象だ。
KENTのKNT-9031
ヘアブラシとかクシとか、ブラシ類を製造しているKENT。
このKENTの「超やわらかめ KNT-9031」も過去に使ったことがある。
Amazonでの評価は高い。このKENTのいいところは「極細軟毛」とパッケージにもあるように、毛が先細でつんつんしていて、しっかり磨くと歯の隙間や歯周ポケットまでよく磨けることだ。
柔らかいので歯茎磨きもできたが、しなりが大きめで歯をごしごし磨くことができず、プレミアムケアの1.5倍くらい時間をかけないといけなかった。
また毛が長くてヘッドも大きいので、ヘッドが口の中で歯にカコンカコンとよくあたる。
結局リピートはしなかったけれど、磨いていてほかのどの歯ブラシより自分の歯並びが手に取るようにわかったのも、この歯ブラシのおもしろい特徴だった。
やわらかい歯ブラシのおすすめはやっぱり
今回ダイソーも含めて試してみて、柔らかい歯ブラシのおすすめはやっぱり使い慣れたプレミアムケアの61番ということになった。
ダイソーも2本で100円という点からいえば十分にいいものだとは思ったけれど、絶対評価ではプレミアムケアには及ばなかった。
ということで、今後もプレミアムケアの61番を使い続けます。