TOYMANYの動物フィギュアをシュライヒと比較した

シュライヒ TOYMANY 動物フィギュア

シュライヒのリアルな動物フィギュア

積極的に収集しているというわけではないが、ぼくはときどき、シュライヒの動物フィギュアを買うことがある。

シュライヒのフィギュアは、野生動物や身近な動物たちをモチーフにしながら、その生き生きとした姿を非常にリアルに造形して手作業で彩色しているのが特徴だ。

同じ動物でも数年ごとにリニューアルされるので品切れになった動物にはときどき高値がついてしまうけれど、現行のものならそう値段の高い物ではないので、ぼくはAmazonで何か買うときのついでとか、また合計金額を2000円以上にして送料無料にするための手段として、これまでに数体の動物フィギュアを買ってきた。

このサイトに載せる写真のなかにも、ホッキョクグマの子どもやゾウガメをしばしば登場させてきたし、部屋の中にはそのほかにもハリネズミ、アフリカゾウ、テナガザル、カバ、ナマケモノなどのフィギュアがある。

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このようにシュライヒのフィギュアは造形がリアルでかわいいだけでなく、記事内の写真がちょっとさびしいときの賑やかしとしても使えるので、ぼくにとって実用上の役にも立っているのだ。

TOYMANYの動物フィギュア

謎のメーカーTOYMANY

さて今回、何か新しい動物が出てきていないかAmazonをチェックしたところ、TOYMANY(トイメニー?)というこれまでは認識していなかったメーカーから、シュライヒの動物フィギュアによく似た動物フィギュアがいろいろと発売されているのが目に入った。

シュライヒと同様に恐竜のシリーズもある。

 

シュライヒのフィギュアは単体売りのものが多いが、TOYMANYのフィギュアはどれもセット売りになるようだ。しかし1体当たりの価格で見れば、TOYMANYはシュライヒの半額以下の価格である。シュライヒに心惹かれつつも、なんだかこのTOYMANYも気になってしまう。

TOYMANYとシュライヒをよく比較してみよう

リアル動物フィギュアの商品ジャンルでは、アニアやパポなど、シュライヒとは別の会社が出しているオリジナルのシリーズも昔からあって、今回見つけたTOYMANYもそうしたシュライヒに競合あるいは追随する新興メーカーなのかと思ったのだけれど、じっくり見てみると、コピーに近いレベルの安易なシュライヒ模倣商品であるようにも見える。

工業製品の宿命として、ひとつのヒット作が出るとあちこちのメーカーから似たような商品が山ほど現れることは珍しくない。サイクロン掃除機でもゲルクッションでも、あらゆるジャンルに見られることだ。是非の判断は措くしても、とくに中国メーカーには瞬発力があり、価格における競争力もある。

TOYMANYはそうした中国メーカーのひとつなのではないだろうか。

猫のフィギュアを比較

一例として違いが分かりやすいネコのフィギュアの写真を比べてみよう。

こちらがシュライヒの猫のひとつ。細部まで色が塗り分けられている。

対してTOYMANYの猫はこうだ。下段の真ん中にいる猫を見てほしい。

どうだろうか。模倣製品というよりそもそも型が一緒のようにも見える。もっと言えば、シュライヒの既成フィギュアから型どりしているのではないだろうか。詳細は不明ながら、オリジナリティの面ではTOYMANYに分があるとは思えない。

塗りを比較してみても、TOYMANYのほうはシュライヒよりもかなり雑に見える。

白クマのフィギュアを比較

シュライヒのものと比較すべく、TOYMANYのシロクマのフィギュアを買ってみた。

パッケージの外から一見して、シュライヒよりも色が濃いのがわかった。

ああ、黄色いね。商品画像よりだいぶ色が濃い。

形は完全に一緒で、権利関係については知る由もないけれど、まあコピーといえるものだろう。

TOYMANYのほうはバリが出ていたり金型の筋が比較的わかりやすかったりして、シュライヒとはクオリティの差を感じる。

シュライヒはチュニジア製、TOYMANYは中国製だった。

これも記事内の写真で使おうと思って買ったんだけど、シュライヒと一緒だと違和感が出るだろうと思う。使うならTOYMANYだけにしよう。

値段が安いのは魅力的なんだけど、コピー製品らしいとわかったらその魅力もだいぶ薄れてしまったな。

パポにもよく似た子どものシロクマがあるけれど、よく見ると足の踏み出しが違うのだ。

ほかの動物フィギュアたち

こうした動物フィギュアは最近になって増えだしているように思う。

シュライヒ系統のようなリアルなものもあれば、すこしデフォルメの入った造形のかわいらしいものもある。

この猫ちゃんのフィギュアは造形はデフォルメされているけれど、毛並みまでかたどったモデルに彩色しているという点では、リアル動物フィギュアと同じ造形のパターンで、顔の表情がなんともかわいい。

昭和生まれ世代には「エポック社」の社名でとくに馴染みが深いと思われるEPOCHも、こんなフィギュアを出している。

これもシュライヒフォロワーと言われればそう見えてしまう作りの製品だ。

リアルシュライヒはこんな感じ。

Amazonでこうしたジェネリックシュライヒのページを見ていると、下のほうに出てくる「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」欄のところにさらにたくさんの動物フィギュアが表示されてきて、ふみこんでいくとしたらなかなか深い沼のようだ。

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