1万円で冬服どうにかする! 冬の「平凡」メンズコーデを考えてみた

メンズ1万円コーデ

1万円に収まる冬服のコーディネートを考えます。

基準はあくまで自分が日々着る前提の、普通の服として選びます。人様にファッション指南するほどのセンスは持ち合わせていません。

いい年になってもまだ何を着たらいいのかよくわからない素人ですが、おしゃれ具合はあまり気にしないで、平凡で個性のない、いつでも使える万能型日常コーデを想定しています。

条件は送料無料または送料込みで、上から下まで合計1万円以内です。

家から1歩出る普段着としての1万円冬服コーデ

おしゃれに見せたいというより普通に見えたい。服を買いに行くための服。とりあえず家を出られる服…。

そんなイメージで選んでおります。

参考にした本その1『服を買うなら、捨てなさい』

地曳いく子さんの『服を買うなら、捨てなさい』は、今年の夏ごろに読んで共感した本です。

若いころに買った服を捨てられずに、惰性で何年も着続けている人は多いと思います。その結果として、気がつけばなんだか手持ちの服が全部似合わなくなってきた年齢層に向けて書かれた本です。

基本的には女性向けでしょうが書かれていることは男性にも当てはまることばかりで、ぼくも結構身につまされ、今年は大掃除のたびにそんな古い服をたびたび処分してきました。

部屋を全部片付けたあとで、断捨離本を3冊読みました
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「シーズンごとにトレンドのものを数点買ってそれを短いサイクルで使い捨てるより、自分のスタイルをふまえた上で基本的な定番アイテムをひととおり揃え、それを毎年少しずつ上質なものに更新していくほうがずっとコスパがいい」というのが、この本の基本哲学です。

しかし最初から上質な定番アイテムをひととおり揃えるほどの予算は割けませんので、最初のシーズンだけは、ベーシックに見えるものを安く探して、上から下まで揃えてみようと考えてみたのが今回の1万円コーデプランです。

アウターはコートに

冬場に着る服の中で一番見た目の面積が大きいアウターからスタートしてみます。ブルゾン、コート、ダウンジャケットなどが候補です。

ベージュのフード付きコートを選択。サイズによりますがSサイズにすると2980円です。値段の割にいい感じに見えます。

もちろんあと1000円、2000円足すとどんどん選択肢も増えていきますが、そうするとどうやっても1万円には収まらないのでこれにしました。

1000円足すならこのショートモッズで3980円。黒やオリーブもありましたがやっぱりベージュで。

冬場は街へ出ると黒系の服の人が多くなりますね。でも今回はあえて明るめに持っていきます。家から徒歩圏内で毎日着られる普段着のイメージです。

セーター

ぼく自身カットソー系はよくVネックを着てますが、セーターはVネックではなくなぜかラウンドネック派です。丸首。穏やかなイメージがいいのかも。

このセーターは1980円。わりと薄手ですね。モデルのお兄さんが中に着ているボーダーが透けて見えます。こういうゆるい感じのアクリルセーターは、色にこだわりがなければ価格変動で1000円くらいで買えたりするので、丹念に探すといいのが見つかる可能性大です。

内に襟付きシャツを着る場合には、セーターの代わりにニットベストでもいいように思えます。しかし普段着としては、欲していないおしゃれ感が出てしまう。

パンツ

いまの手持ちが普通のデニムジーンズとチノパンばかりなので、黒ジーンズにしたいと思います。このデモン&ハンターのジーンズは黒じゃないのを1本持っていて、値段の割にいいものです。普通の綿デニムではなくてポリエステルが入ってストレッチの効く生地で、こういうのは低価格のジーンズにはよくあります。

また、それぞれのサイズに合った妥当な長さなところもいい点で、リーバイスとかみたいに裾上げの必要がないので、通販で買えます。

お値段は3290円です。今回の予算では高すぎるかな。

黒チノパンだと2580円。品質はどんなもんでしょうか。レビューを読む限り、ぼくの基準では買ってもよさそうに思えますが。

昔を思い出すと、こういうネット通販がまだまだ一般的でない頃は、高校生でもリーバイスなどの8000円のジーンズを買ってましたよね。当時(90年代)は1万円以上する高いこだわり系ジーンズを除くと、リーバイス、リー、ビッグジョン、エドウィンくらいしかありませんでした。

ぼくなどは「B格品」といって、いまでいうアウトレット的なジーンズも穿いてました。エドウィンのそれが4900円くらいだったかな…。色ムラなどが原因で生地等が規格に通らなかった物なんだと思いますが、まったく普通に穿けます。ただ正規のものと違い、後ろポケットの横についているタグが、赤じゃなくてグレーになっていました。

ここまで3点ですでに8250円。あとがなくなってきた。ジーンズをチノパンにすれば7540円。

ベルト

ベルトはここに含めなくていいか。手持ちのもので十分間に合います。冬はどうせ見えないし。

自分が着る前提のコーデなので、自分が妥協できるところはばっさり妥協していきますよ。

でも探している間に見つけて気になっているのがこの一枚革のベルト。

一枚革の切りっぱなしでステッチとかのない、ベルトラボのベルト。参考までに2178円。革ベルトでグレーは珍しい色ですね。黒ジーンズには何色のベルトがいいのでしょうか?

シャツ

セーターの下に着るシャツ。ここはあまり気にしません。TシャツでもロンTでもいい。

セーターの裾からチョイ出るくらいのちょうどいい具合の丈のシャツが手持ちの中にあっただろうか。なければ裾はズボンにタックインで。

800円。この価格は常時ではなく、たまたま値下げ中のよう。

参考までに、グリマーのポロシャツが1072円(サイズや色で価格変動あり)。ボタンダウンのポロシャツは単独だと変化球でも、セーターの下に着るなら普通のシャツより案外着やすいかもしれない。

靴下

靴下は100均でも十分だと思うのです。ぼくのタンスにはすでに100均の靴下が何足もあります。というわけで今回の価格には含めず。

また昔の話をしますが、ぼくが高校生くらいの時分には、3足1000円が安い靴下の相場だったように記憶しています。1足だと安くても500円とか680円とかしていたような。

いまじゃ10足3ケタ円なんてのもあります。これは10足500円。

そういえばワンポイントの白靴下も見かけなくなりましたね。中高生はいまでも履いているのだろうか。ブランド物のワンポイントのほかに詳細不明のマークや、凝った書体のアルファベットのワンポイント靴下なんかもありました。

インナー(下着)と靴は、自前のもので賄います。

無理に探せば1000円前後の靴もAmazonにはあるけれど、普段履きとはいえあえてこういうのを履かなくてもいいだろうと。

あえて選ぶならこのスエードのシューズ。24~28.5cm。ざっと見たところ、どのサイズでも1990円のようです。でも、普段履く靴はかかとのある靴じゃなくていい。

自分が今回の服に合わせるなら、メジャーメーカーのスニーカー系になりますね。アディダスとかニューバランスとか。さすがに今回の予算では収まりませんが、想像以上に安いのもあります。

アディダスのグランドコート。安いのでレビュー件数も4ケタついています。

たびたび昔の話を持ち出してすみませんが、高校生のころにこの値段でスニーカーが買えたら助かったのにと思います。当時のお小遣いは月5000円でした。

その他のアイテム

マフラー、スヌード、ネックウォーマー的なものを探してみましょう。

田舎町で着る普段着だから、ぼく自身は求めないけど、差し色が欲しければこれを明るい色にしてもいいでしょう。

でもぼくのいま履いているスニーカーが濃いグレーなので、スヌードもそんな色にしようかな。

これは1280円でした。グレーじゃ差し色にはなりませんが、でも今回のコーデにはいい感じのアクセントになるでしょう。

合計金額発表

それでは最後に選んだものの金額を足してみましょう。

アウター…ベージュのコート2980円。

トップス…セーター1980円。

インナーシャツなど…800円、または手持ちから選択で0円。

パンツ…黒ジーンズ3290円、または黒チノパン2580円。

ベルト・靴下…手持ちで対応0円。

靴…手持ちのスニーカーで0円、またはスエードシューズ1990円。

その他…マフラーやスヌード1280円など。

以上すべてAmazon発送2000円以上で送料無料、または単品で送料無料。

さて気になる総額は、靴を買わない計算で合計10330円。パンツを黒ジーンズからチノパンに変えれば合計9620円となり、見事1万円に収まりました。また、マフラーを買わずにスエードシューズを買うプランでも10330円です。案外1万円でいろいろ揃うものですね。

参考にした本その2『服を着るならこんなふうに』ほか

MBさんの『最速でおしゃれに見せる方法』や『服を着るならこんなふうに』は、服の着方や選び方がよくわからない大学生から30代くらいまでの若年層には、啓示となるコーデの方程式を与えた名著だと思います。

ぼく自身はおそらくこれらの本の想定年齢よりいくらか上になると思いますが、かるく斜め読みしてみました。

MBさんの服はカジュアルコーデの中で1アイテムだけをドレスにするという点で、都会に溶け込むためのファッションだと感じます。ここで都会というのは、街を歩く人々の多くが一定程度自分のファッションに気を配っている「地方都市」を含みます。

このような都会に対して、ぼくの居住地であるツタヤとゲオしかないくらいの田舎の町では、ぼくも含めて老若男女が服を気にしている度合いはもっとずっと低いので、MBさん的なコーデでもがんばってる感じが出てしまい、知り合いに会うと「今日どこか行ってきたの?」といわれそうな雰囲気があります。まあ、そういうところがのんびりしていていいのですけど。

だから自分の服は、部屋着とMBさんの服との中間あたりで、気負いの見えない、一定ラインの野暮な感じを目指したほうがいいというのがぼくの考えです。

なにも基準を持たないと、どうしても若いころの感覚で似たような服を着続けてしまうので、年齢なりに平凡とか普通を意識して、個性のない感じが出ればいいかなと思います。大人の身だしなみとして。

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