まあもとからインドア派なんだけれども、近頃は新型コロナの影響で外に出ないことが多いから、なにか自宅でできるスキルアップでもしようかな、ということで、ペン字の練習に力を入れている今日この頃。
ペン字そのものは、僕はコロナが流行する以前から始めていたのだけど、これがインドアのちょっとしたアクティビティー、あるいは「ためになる暇つぶし」としておすすめなのだ。
イベントなどの自粛を含め、いまの社会の状況がどれくらい続くか、正直言って全くわからない。
でも何年か経って、「そういえば2020年に世界中で新型コロナウイルスが流行したときは、僕はペン字の練習をして字が上手くなったんだっけ…」、と思い返せるような季節にしたいと思う。
ペン字をおすすめする理由
好きな時にできる
ペン字の練習をおすすめする理由はいくつかある。
まず、好きな時間に好きなだけ、一人でできるということ。
ちょっとした暇さえあればいつでも始められ、時間がないときは1文字または1語を練習するだけでもよく、作業量もミニマムだ。
お金がかからない
ペン字の練習には、基本的にあまりお金がかからない。
テキストが1冊あれば、あとはペンと紙さえあればいい。
僕が使っているテキストは、古書で買ったので200円ほどだったけれど、新品を買っても500円(税別)と安価だ。
紙は、使ってないルーズリーフや使いかけのノートを再利用している。
部屋を探せばあちこちから出てくるこういう紙を消費していけるのも、僕にとってはメリットのひとつだ。
わざわざ新しいノートなどを買うよりも、このほうが気楽にどんどん字を書いて練習することができる。
↑くせ字との格闘の記録。
上達がすぐに体感できる
ペン字の練習は、わりとすぐに上手くなったことが実感できるスキルアップのひとつだと思う。
まず練習しているその場で上達がわかるし、別の場所で手書きの字を書いたりするときにも、たしかに前より字がきれいになってるなと感じることが増える。
上の写真の字も、自分なりに真剣に書いていたと思うけれど、ここからさらに1か月くらい練習した目で見ると、やはりかなりぎこちない。
ペン字は「書写」と組み合わせると習慣化しやすいかも
本の文章を書き写す
ペン字は、テキストだけじゃなくて、読んでる本の文章を抜き出して書く「書写」を並行してやると、意欲が長続きする。
そのなかでも、短歌や俳句は短く完結していて、ペン字向きだと思う。
僕は今年の初めあたりから、「なんでもいいので毎日手書きで1行以上書く」を習慣づけている。
読んでいる本で気に入った箇所があったら、そこに付箋を貼っておいて、後日それを書き写したりしている。
書写には書写用のノートを新調した。
このノートには書籍だけでなく、よく行くウェブサイトの文章を書き写したりもしている。
ペンはボールペンでも万年筆でも
ペンは手持ちのものを試してみて、サラサクリップの0.7mmに落ち着いている。
サラサクリップの0.7mm(青)の替え芯を、画像中央のピュアモルトというペンに入れて使っている。
このサラサクリップの0.7mmは、ボールペンとしてはかなり太い線が書ける。正直これがベストかどうかはわからないけれど、抵抗なくいくらでも書けるので、たくさん書きたい字の練習には適しているように思う。
ゲルインクでペンの滑りがいいので、丁寧に書こうとしないとすぐに自分の癖が出てしまう。
逆に、このペンに慣れたうえで細字の万年筆(コクーンやプレジール)で書写をすると、止め・はね・払いがしっかりできるのを実感する。
手書きは続けていないと衰えていく…
僕は、学生時代のノートやメモが出てきたおり、昔の自分の字の意外なきれいさというか、その筆記の丁寧さに驚いたことがこれまでに複数回ある。
逆にいえば、いまの僕の字は、学生当時より雑で汚くなってるわけで、これは手書きの機会がPCのせいでめっきり減っていることも大きな原因だろう。
たまに封書のあて名を書いたりすると、まったく思ったように書けず、こりゃどうにかしないといけないと思ったり、また他人の字を見て、この人は美しい字を書くものだなあと感心したりもしている。
手書きの文字は、ある程度機会を作って書き続けていなければ、衰えていくものだと思われる。
この「ペン字+書写」のコンボは、やってみると想像以上に楽しいし、無心になって集中できるので心が安らぐ感覚も得られる。
だから新型コロナでストレス高めの日常を送らざるをえないいま、インドアでできるアクティビティー、そしてスキルアップのひとつとして、皆さんにも軽くおすすめしてみたいのです。