Lexile指数は多読にも使える洋書の難易度のざっくりした目安

英語の多読に「そこそこ使える」目安として、Lexile指数を紹介したい。

レクサイル指数(Lexile Level)は、英語の本の難易度を大まかに知るための基準としてけっこう役に立つ指数なのだ。

英語多読の難易度の目安としてざっくり使えるレクサイル指数

scholasticというサイト

洋書のタイトルでGoogle検索すると、scholastic.comというサイトが出てくることがときどきある。

このサイトでは英語の本の難易度の大まかな目安がわかるので、多読を進めているぼくも、何度となくお世話になっているサイトだ。

Lexile指数がわかるサイトはほかにもあるけれど、このサイトはわりと見やすいので気に入っている。

たとえばこのサイトで『Alice's Adventures in Wonderland』と検索してみよう。

サイトの使い方

『Alice's Adventures in Wonderland』で検索すると、このページが出てきた。

それぞれの枠に書かれているGRADESの数字からあたりをつけて、適当な本をクリックしてみる。

そうするとこのようにそれぞれの本のページになる。

横のほうにLEXILE(R) MEASUREという欄があり、そこに850Lと表示されている。これがこの本のレクサイル指数だ。

レクサイル指数の部分はほかのいくつかの指標に切り替えて、それに基づいた難易度を確認することもできる。

この本はGUIDED READINGという指標では「V」にあたる。この指標では、アルファベットがZに近づくほど高い難易度を示している。

その他の記号

レクサイル指数の頭に「HL」などのアルファベットがついていることもある。

これはHIGH/LOWの略らしい。「内容からいうと対象年齢は高めなのに、使われている語彙はその水準より易しい」というのがその意味だ。

これはまさに英語圏以外の大人の読者に適した本だといえないだろうか。英語は簡単なほうがいいけど、子ども向けの本ばかりでは飽きるなあと感じている多読読者にはうってつけだろう。

おすすめ名作のLexile指数一覧

有名作品のLexile指数

多読でよくおすすめされる本や、有名な本のLexile指数を調べてみた。

  • ダレン・シャン第1巻 650L
  • Holes 660L
  • The Martian HL680L
  • ザ・ファーム(ジョン・グリシャム) 680L
  • ノルウェイの森(村上春樹・英訳版) 790L
  • モリー先生との火曜日 830L
  • マチルダ(ロアルド・ダール) 840L
  • アラバマ物語 870L
  • アルケミスト 910L
  • ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 940L
  • 老人と海 940L
  • トム・ソーヤーの冒険 950L
  • 二十日鼠と人間 1050L
  • 停電の夜に 1050L
  • グレート・ギャツビー 1070L
  • 八十日間世界一周 1070L
  • ジャングル・ブック 1080L
  • 1984 1090L
  • 二都物語 1130L
  • ガリヴァー旅行記 1150L
  • 白鯨 1200L
  • 失われた世界 1250L
  • 緋文字 1340L
  • カンタヴィルの幽霊 1360L

ざっくり言って、古い本のLexile指数は高い。これは児童書でも同じ傾向で、たとえば『ジャングル・ブック』などを実際に読んでみても、今では使われない単語が頻繁にでてきたりして、語彙の面で難易度が増しているということはあるようだ。

ただ、さほど難しいとは感じずに完読できた『オズの魔法使い』が1030Lだったりするので、この指数にはときどき首をかしげるところもないではない。でもこのように、おおまかに洋書の難易度を把握できる。

多読のひとつの目安となっているHOLESのLexile指数は660Lだ。ぼくは100万語挑戦の終盤に読むつもりだったのだけど、案外難易度は低いようなので、早めに読んだ方がいいかもしれない。

センター試験のLexile指数

ちなみに日本のセンター試験の英文のLexile指数を調べた東京外国語大の研究があり、それによると1030L(2012年度)だったそうだ。

また別の東北大学の研究では、問題によって難易度のばらつきが大きい年もあり(600Lから1220L)、これは幅広い学力の受験生に対応するためではないかとしている。

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