B5用の小さめのデスクトレーがあるといい。しかしデスクトレーまたはレタートレーのB5用は、既製品にはほとんどない。A4用はいろいろあるけれど、どれもぼくの机には大きい。
だったらコンパクトサイズのトレーを楽しく自作してみたい。材料は100均で揃えよう。レッツDIY!
B5の木製デスクトレイをダイソーMDFでDIY!
大は小を兼ねない
広い机にはIKEAのこんなおしゃれなトレーが似合うと思う。
でもぼくが自宅で使っている机は手狭なので、こうしたものはサイズの点から置くことができない(値段も安くて魅力的なんだけど)。だから自作するトレーの幅もできるだけ狭くしたい。
収納するもの
トレーに収納したいのは、B5の紙類のほか、デスクまわりで毎日使う小物類だ。
市販の木製トレーは、A4の書類を余裕をもって収納するために、横幅が28cm前後以上あるものが多い。今回作るものはB5が入ればいいので、22cm程度に収めたい。
A4とB5のサイズ
A4とB5のサイズは以下の通り。
- A4 210×297㎜
- B5 182×257㎜
収納予定のコクヨのB5ルーズリーフは、実際に測ってみたら長辺が258㎜でB5の規格より1㎜長かった。まあ誤差の範囲だ。
今回自作するトレーには、こうしたB5ルーズリーフが余裕をもって収まり、欲をいえばA4のコピー用紙や下敷きも入るといい。
高さも低くしたい
高さについても、机の上にある本棚の手前側に置く都合上、できるだけ低くしたいと思う。
高さ約15cmの文庫の背表紙タイトルが隠れてしまわないことが目安だ。
材料はMDF
デスクトレーの材料をダイソーで購入してきた。
- MDF 2枚
- 角棒 1本
- 塗料「水性ニス けやき」
材料費は、塗料まで含めて税込み440円。でも塗料は使うかどうか未定。板材だけなら330円だ。
完成イメージ
棚板2枚の3段トレーにしようと思う。基本的に収納物は紙類だけなので、3段といっても薄型にできるはずだ。
自分だけがわかればいい設計図がこちら。
高さの節約のため、底板は設けない。
棚板と側板
400㎜×300㎜のMDF板から、Pカッターとのこぎりを使って棚板と側板、背板を切り出す。
Pカッターですじを掘ったら、それに沿ってのこぎりを引く。
棚板2枚、側板2枚、背板1枚を切り出す。
切り出した板は断面をやすりで整えておく。
Pカッターは、L型(大きいサイズ)のものを使うと、手持ちののこぎりの歯がその溝にちょうど入って都合がよかった。
棚受け
棚受けも100均の木材を使う。
角棒 450x5x24㎜。
ネットで検索するとダイソーの木材には6㎜角の角棒があるらしく、計画ではそれを買う予定だったのだけど、ぼくの行動圏内のダイソーでは見つけることができなかった。
その代わり5㎜厚、24㎜幅の幅広の角棒を買ってきたので、これを分割して棚受けにしてみようと思う。
「角棒」といっても平たい板のようなものだ。これを縦に割りたい。
長さが45cmなので、まず23cmと22cm程度に切り分ける。
赤で囲った端の部分を切り出して棚受けとして使う。
上の棚板は下段より少し奥行きを短めに作りたいので、それを載せる上下の棚受けも適当に長さを変えてみた。
材料の切り出しが終わった。
ここで仮組みもしてみた。
うまくできそうだ。ここまでは順調に来ている。
棚受けを接着
次は、側板に棚受けを接着する。
上下の棚受けの高さが左右でぴったり揃うように木工用ボンドで慎重に接着。
木工用ボンドで木材を接着してはみ出したのをふき取るとき、ティッシュなどでぬぐうのではなく、ストローを切ってへらのように掬い取る方法があるとネットで読んだ。
やってみたら超便利。これを思いついた人は天才ではないだろうか。
接着終了。棚板を載せてみて、もしガタが出ていたとしても、わずかであれば接着剤が埋めてくれるだろう。
塗装(色付け)は保留
側板と背板を、「水性ニスけやき」で塗るかどうかは迷った。
そこで試験的に端材のMDF片を塗ってみた。
MDFには色が乗りづらいので重ね塗りすることになる。木質の繊維が浮き出たりムラが出たりしても、平面なら許容範囲だし、むしろ味だと思うのだけど、断面の部分の色がどうしてもよくない。色付けはとりあえず保留することにした。
組み立てる前に、棚板2枚には透明ニスを塗って、MDFが粉を吹くのを止めておいた。
組み立て
側板に棚板と背板を取り付ける。
MDFが6㎜厚なので、コーススレッドなどは使わない。
スペース節約のために底板がないので、全体の補強のためにも側板・背板・棚板をしっかり接着。
側板と下の棚板でH型を作ってから、背板を挿入して接着した。
側板の手前の角には丸みをつけてみた。上の棚板は接着せず、載せるだけにする。
上の棚板のアレンジ
上の棚板は奥行きを短くして、紙の出し入れをしやすくするとともに、視覚的な圧迫感の解消を意図している。
下の棚板も同様の理由で最前面からわずかに奥へ引っ込めている。
小物置きになる天面には、フェルトでも買ってきて敷こうかな。
棚受けを切り出した角棒の端材で、ころがり止めをつけてもいい。
棚板の代わりにこうしたものも載る。
ダイソーの木製トレー。
MDFの余りを使ってハーフサイズの棚板を追加して、このようなパターンも作れた。
同じトレーをもう一つ買ってきて入れてもいいかも。
紙を入れてみる
B5のルーズリーフは、このような具合に収まった。
ここには記入済みと記入中の用紙を入れておき、それが溜まってきたらバインダーにファイリングする。
下の段にはストックのルーズリーフなどを置く予定だ。
ルーズリーフ200枚くらいは入るだろう。
アレンジ例。
トレーは前でも後ろでもいい。
A4用紙もなんとか入る
たまに必要になるA4のコピー用紙も、少しはみ出す形でなら収まるサイズにしておいた。
完成実寸は幅224㎜、奥行き283㎜、高さ65㎜。
横幅がなぜか前側だけ予定より1㎜広くなっている以外は、設計のとおりに完成した。
内寸は実測幅211㎜、奥行き275㎜(棚板は274㎜)。これはピッタリ予定通り。
今回の工作ではPカッターがたいへん役に立った。アクリル板だけでなく、MDFを切るのにも最適な道具だった。