スクリューポンチ、またはスクリューパンチという製品がある。ハンドルを持ってベルトなどの革製品に押し付けると軸が回転して簡単に穴があけられるというものだ。
今回このスクリューポンチで、買ってきたベルトに穴を追加してみた。
スクリューポンチでベルトに穴あけする方法
スクリューポンチとは
スクリューポンチとはこのようなものだ。
軸の先端に円い筒状の刃を取り付けて、ぐっと押し付けると軸が回転して、対象の革製品などを丸く切り抜くことができる。
(画像は野中製作所のスクリューポンチ)
このスクリューポンチは、今回のようにベルトや腕時計バンドに穴を追加したり、その他レザークラフトの製作や革製品の補修にも使われるようだ。
ぼくは以前、ルーズリーフバインダーの穴をあけるのにも使っている。
スクリューポンチは細長い円筒形のポンチを後ろから金槌でたたいて穴あけするのと比べて、音が出ないし、また穴がきれいに開くと(一般には)されている。
まあ使ってみた感じでは、穴あけ品質については、刃のクオリティにもよると思うけど。
穴の大きさを選ぶ
ぼくが持っているスクリューポンチには6個のブレード(替刃)が付いている。
それぞれ、直径が
1.5㎜
2.0㎜
2.5㎜
3.0㎜
3.5㎜
4.0㎜
というふうに、0.5㎜刻みで抜く穴のサイズを変えることができる。
今回は、ベルトの穴と刃の円形を実際に見比べて、まず一番大きいサイズの4㎜の刃で穴をあけてみた。
ベルトに穴あけをする
本体に4㎜の替刃を取り付けて、穴を開けたい場所にスクリューポンチを上からぐっと押し付ける。
そうすると軸が回転しながら刃がベルトを丸く切り抜いていく。
一度押し付けただけでは、半分しか抜けなかった。
裏まで穴が開いていない。
数回しゅこしゅこと押し付けると、裏側にも丸い形が現れてきたが、最後まで切り抜けていない。
よく見ると刃が回転していなかった。軸にしっかり刃を取り付けていないと、軸だけ回転して刃は動いていないということがあるので、取り付けのネジ部分をきっちり締めてから穴を開けよう。
このようにもともとの穴と遜色ないかんじで穴が開いた。このベルトはたまたま元の穴も円形で、ビジネス用のベルトによくある楕円形のものではなかったので、見た目にもほとんど違和感がない。
抜いた革はこうして爪楊枝で押し込むと、軸の横から出てくる。この作業が地味に面白い。
こんどはもう一つとなりに3.5㎜の穴をあけてみた。
左がもともとの穴、中央が4.0㎜、右が3.5㎜。
見た目では0.5㎜の直径の差はほとんどわからない。でもバックルの爪を通してみるときつさの違いが結構わかった。今回のベルトでは3.5㎜がちょうどいい。
穴あけのコツ
穴をあける前にはこうして楊枝で位置決めしておくと、出来上がりの穴の位置がずれない。
楊枝の点を中心にして軽く刃の跡もつけてみる。
穴を開ける際には、ベルトの下にダンボールなどを敷いて、それも一緒にひと息に抜くくらいのつもりで勢いよく押し付けると、よりきれいな穴を開けられるようだ。
スクリューポンチの品質
ぼくが今回使ったのはこのTKYというメーカーのスクリューポンチ。使い始めはやや硬かったりするけれど、替刃も6個ついていて、クオリティをそこまで要求しない穴あけなら、まあまあおすすめできると思う。
でもスクリューポンチで品質のいいのが欲しければ、野中製作所のものに限るようだ。「スクリューポンチ」で検索するだけで、野中、野中、野中…。
野中製作所のスクリューポンチは3.0㎜の替刃が付いていて、その他の直径の替刃は別売りとなっている。
パッケージもかわいい。