6月21日、日本全国の多くの場所で部分日食を見ることができたようだ。
沖縄を除くほとんどの地域で梅雨入りしてはいたが、運良く晴れのところが多く、また折よく日曜でもある好条件。
日食メガネなどを用意して観測した人も多かったのではないだろうか。
しかしあいにくぼくにはそのような準備がない。
徒手空拳で日食観察にチャレンジしてみた。
専用の道具なしで日食を見るには
過去の日食
過去の日食のときはどうだったか。
2009年7月22日にも日食があり、その時はカメラを持って外にいた。
なんの工夫もないデジカメだったけれど偶然雲がフィルターの役割をしてくれて、三日月形の太陽を撮影することができた。
これ以外の写真ではじゅうぶんに光量を絞り切れず、太陽の形を判別できない。
しばらく見ていると暈の中を飛行機が2機、横切っていった。中央の太陽が欠けていることがわからないのが残念。
その後2012年5月21日にも日食があり、その日は朝方に大きく欠けたようだ。しかしその時のことは記憶にない。
天気は良くなかった
きょう21日は、梅雨の最中にもかかわらず、九州~東北で晴れたところが多かった。
しかし梅雨明けしたはずの沖縄は午前中から雲の多い天気だった。
(ヤフーの天気予報より)
太陽が見えないほど雲が厚かったら手も足も出ないが…。
シミュレーションではこれくらい欠けるらしい。那覇は東京・札幌と比べて食の部分が大きいので、観察できるなら見てみたい。
紙に穴をあけてピンホールで観察する
この天文イベントを知ったのが2,3日前のことで、日食観察眼鏡のような道具は手元にない。
そこで紙に画びょうで穴をあけて、ピンホールを通った太陽の姿を別の紙に映してみることにした。
結果。
17時13分ごろ。画鋲であけた穴は丸いが、それを通ってきた光が三日月形に欠けているのがわかる。
17時15分ごろ。あまり変化なし。
白いシャツの表面にも映してみた。
那覇市で食が最大になった17時16分ごろ。
ぺらぺらの紙に穴をあけたくらいのものだと、持ってるあいだじゅう風で揺れまくって写真が撮りにくかったのが反省点だ。せめて厚紙にしておくのだった。
試しにスマホで撮った画像はこうだった。まあ、そうだろうね。
那覇市では最大で太陽の面積の79%が欠けたということだけど、いや、それでもまだまだ普通に明るかった。
もっと前から知っていれば日食グラスとかフィルターくらいは準備したのに、今回は知ってから間がなかった。
太陽が見える双眼鏡なんてのも以前から販売されていたようだ。これで地上の風景を見るとどんなふうに見えるのだろう。
中学生のころは黒い下敷きで太陽を見たりしていたけど、あれはきっと目に悪かっただろうなあ。あの下敷き、まだあるんだろうか。