2020年の旧盆の期間は8月31日から9月2日までです

旧盆

2020年の旧盆はいつ?

ことし2020年の旧盆は、8月31日から9月2日までです。

わりと遅めに旧盆がくる年ですね。今年のように、9月に入ってからになることもたまにあります。

ちなみに新盆は8月13日から15日で、これは毎年変わりません。

今年の沖縄では、エイサーの練習の太鼓の音も、例年のようには聞こえてこないような気がします。

すでに沖縄県民の意識としては、今年はできるだけボリューム「小」でという、自粛の方向にコンセンサスができつつあるのかもしれません。

旧盆・新盆とは

お盆は祖霊を迎えて歓待して送り出すための行事で、夏の半ばから終わりごろに毎年あります。期間は3日間というところが大半でしょう。

旧盆も新盆もどちらも「お盆」で、両方ではなくいずれかで行います。

古くは、全国的に旧盆でお盆をしていました。旧暦7月15日に合わせるのが旧盆です。

満月

盆踊りもその時期に開かれるので、旧暦で生活していた昔には、盆踊りの夜空には満月が輝いていました(旧暦の15日ごろに満月が集中します)。

新暦のお盆の場合には、満月になるとは限りません。

2020年8月15日の月齢は25.4で、三日月となります。

新暦ではお盆を8月にずらす

昔は旧暦でやっていたお盆も、明治の新暦(太陽暦)導入や社会の近代化を経て、各地でだんだんと新盆で行うところが増えて、現在は、沖縄以外の他府県では新盆のことをお盆と言っていますね。

旧暦は新暦に対してひと月からひと月半くらい遅れるので、旧暦の7月15日は、8月の半ばから後半にくることが多いです。

それで簡便にひと月後ろにスライドさせて、月遅れの新暦8月15日にしたのが「新盆」ということになります。他府県でお盆というと、大半がこの8月15日のことをさし、高速道路や新幹線の帰省ラッシュの混雑もこの時期の前後に見られます。

昨年2019年は、旧盆と新盆の日付が一致した珍しい年でした。

2019年は旧暦と新暦のお盆が同じ8月15日に来る
2019年は8月15日が旧暦の7月15日に当たる。つまり新暦の月遅れのお盆も旧盆も、同じ日に当たるわけだ。これはけっこう珍しい。旧盆とは? 新盆(月遅れ)とは?昔はどの地域も太陰暦の7月15日にお盆をおこなっていたけれど、明治のグレゴリオ暦...

ただ、いまでも東京の一部など、新暦の7月15日にご先祖のお迎えをするところがありますし、地域によって、あるいは家庭によっては、沖縄と同様に旧盆で行うところもけっこうあるようです。

2020年の旧盆は新暦の9月2日

2020年の旧暦7月15日にあたる日付は、新暦の9月2日となります。

旧盆は8月31日に始まって、3日間の最終日にあたる9月2日に、ご先祖を送る行事を行います。

お盆の期間は基本的には3日間ですが、県内の一部地域では4日間になるところもあります。4日間の地域では、今年は9月3日にウークイをすることになるでしょう。

ウンケーとは・ウークイとは

ウークイとかウンケーとか、若い人にはどっちがどっちかしっかり把握してない人も多いと思うので、ここでしっかり把握しておいてください。

ウンケーとウークイ

お盆の初日がウンケー。ウンケーとはつまり先祖に対する「お迎え」のことです。

お迎え、ウ(お)ムケー(むかえ)、ウンケー。

ウンケーの日には、仏壇のある家ではお供えを飾ったり、ウンケージューシーを作って食べたりします。

ウンケージューシー

旧盆前はサンエーもかねひでも、イオンもユニオンもAコープも旧盆セールのチラシを打ちます。

この期間にスーパーに行くと、生花や旧盆の料理の材料のほかに、青いバナナとか、さとうきび(杖を模している)とか、藁で作った輪っか(スイカなどの台にする)とか、普段は見られないものも置いてあります。

旧盆の二日目がナカビ、あるいはナカヌヒです。3日間の中日(なかび)、中の日ということです。

そして最終3日目がウークイです。

ウークイは、お気づきのとおり「お送り」ということですね。

お送り、ウ(お)ウクイ(おくり)、ウークイ。

ウークイの日には、エイサーが地域を練り歩いて、祖霊たちに帰りのときを告げます。

沖縄ではとくにこの日に合わせて親戚が集まって、仏壇に手を合わせたり、一緒に食事をしたりします。お中元もこのときに持っていったり、あるいはもらって帰ったりということもあります。

新型コロナが流行している今年は、人の集まりをなるべく作らないようにしたいところですが、実際にはどうなるでしょうか。昨今の状況を鑑みて、仏壇のある家の家族だけで行うことにしたほうがよさそうに思います。

沖縄の年中行事

若い世代や県外出身の人たちには、古くから伝わる沖縄の伝統行事について知識があやふやなところが多いでしょうから、本を読んだり年配の詳しい人に聞いたりして、少しずつ知識を深めていければよいのではないでしょうか。

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