古いCD-Rから10年ぶりにデータを回収してバックアップした

記録メディア

5月、6月は大掃除にも向いている季節だと思う。12月のように水も冷たくないし、窓を開けていても暑くも寒くもない。衣替えのタイミングで一緒に押し入れの整理をしてもいい。年に2回大掃除をすることにすれば、年末にやることも少なくできる。

僕は今回の長期連休中に、前々からどうにかしようと思っていた古いCD-Rを出してきて、中身をあらため、必要なものを回収してバックアップした。

大量のファイルの確認作業

作業はしかし連休中には終わらず、きょう10日にやっとデータの回収を終えて、あとはHDDにバックアップするだけとなった。

なにしろCD-Rが40枚くらい、DVD-Rも30枚ほどあったため、どれを残すか取捨選択するのに予想より大幅に時間を費やしてしまった。

一番古いものは2001年のCD-Rで、これには昔持っていた音楽CDをデジタルデータ化したファイルが入っていた。

CDそのものは処分してしまっていたので、今回見返さなければ二度と思い出さなかったであろうタイトルもある。いまだったらmp3またはflacにするのだろうけど、これはWMAで保存されていて圧縮率も高い。

懐かしいどころか記憶にない過去

僕の記憶には、これらの音楽CDをデジタルファイル化したことも、それをCD-Rに保存したことも全く残っていなかった。

ネットで保存したページや画像などでも事情は同じで、そういえば昔はこんなことにも興味を持って調べたっけと懐かしく思うものもあるけれど、いったいなぜこのページを保存したのかよく覚えてないようなのも大量に残されていた。

2008~2009年ごろ、自宅がまだISDNで、一定の時間を超えると従量課金になるプランだったので、高速回線を求めてネットカフェに通っていた時期があった。そのころ収集したデータが大量にある。

デジカメの新機種で撮影したオリジナル画像などは、いまほど画素数の多くなかった当時でも、ISDNでは閲覧が難しかった。1枚の画像を表示するのに10分かけて途中で切れるようなこともよくあった。

それが光回線では2,3秒で表示されるのだから感動したものだ。

だから自宅に光インターネットが来るまでは、ネットカフェに行ってはウェブサイトやブログを山ほど保存してきて、それを家のPCでゆっくり見るということをよくしていたのだ。

興味深いのは、そんなページ、画像、動画に全く見覚えがないものが多いことだ。

取るだけ取ってきて見ないまま10年経過して、今回やっと日の目を見たということなのかもしれない。

しかしそんなページのほとんどはもう役には立たない。紹介されているデジカメは旧機種だし、ダウンロードしてきた大量のおしゃれな壁紙も、いまとなっては解像度が足りない。

だから今回バックアップするために回収したデータも、保存されている総量に比べたらほんのわずかだった。

昔の自分はある程度他人なのだ

10年くらい前って、体感的にはそんなに昔って感じがしないけれど、久しぶりに当時の情報に対面すると、やはりそれなりに遠い過去だ。

2008年ごろの僕は、デジカメや自転車、アンティーク家具、高級オーディオなどに興味を持っていたらしい。輸入車の試乗レポートもよく読んでいた。収入が増える当てはなかったと思うけど。

そのほか雑学として養蜂について調べたり、宇宙の星雲や深海魚、清流や絶景画像も熱心に収集しているし、筋トレとか糖質制限とかにも一時的にはまっている。

そういえば確かにそうだったとは思うけど、いまとなってはそこまで関心のないジャンルのページを山ほど見るにつけ、10年も経つと人も変わるんだなと思わざるを得ない。10年前の自分はある程度他人なのだろう。おもしろ画像フォルダの画像も、いま見ると正直いってセンスがない。なにもこんなものをディスクに焼いてまで残さなくてもと思う。

2000年代前半にVHS録画したテレビの深夜番組をデジタル化して保存していたものも何枚かあったけれど、本編はもう見ていられなくて、CMだけ切り出して捨ててしまった。

そしてもうひとつ今と違うなと思ったのが、2004年ごろまでのCD-Rのラベルに書いてある手書きの字の綺麗さだ。

昔の僕は字が丁寧で小さくて綺麗。この十数年で手書きで文章を書くことがほとんどなくなって、字が汚くなっている。これは現在のほうがずっとひどいので、これからどうにかしたい。

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