大掃除をしていて、高校の修学旅行に持っていくために買ったフィルムカメラを発掘した。
僕が高校生のころだから、1990年代初頭のカメラということになる。テレカルディア160デートという機種らしい。当時のお小遣いで買ったものだから、値段も安かったのだろう。
大学時代には使った記憶がないので、おそらく高校の修学旅行から帰ってきた時のまま、処分もされずに家財に紛れていたんだと思う。
そういえばこんなものもあったんだっけ、と懐かしくなった。
袋は劣化していたけれどカメラ自体はきれいで、電池さえ入れれば今でも使えるのではないかと思う。
その袋の中に、紙くずのようなものが入っていた。
広げてみると、「まるひで」というお店の割引券らしい。
縦8cm、横7cmくらいの紙に、店名や割引内容が書かれている。時代からいって、パソコンではなくワープロで作成したものではないだろうか。
お土産品店かなにかだろうか。もらった時の記憶は全くない。
まだ存在しているお店なのかどうか不安を持ちつつも、とりあえず表示されている電話番号で検索してみた。
すると、「日光まるひで食堂本店」というサイトが見つかった。まだやってるんだ! 日光東照宮の参道の近くだ。
たしかにその修学旅行では東照宮も訪れているので、その日に何らかの形でもらったのだと思われる。
ただ、サイト内の写真には見覚えがない。
食べログにもページがあり、いまも湯葉が名物らしい。
Googleのストリートビューでも見てみたが、その外観も記憶にはなかった。
母校の修学旅行は、いまは海外に行くようになっているらしいけれど、僕らのときも、大阪、奈良、京都、日光、千葉(ディズニーランド)、東京と結構な強行軍だった。日光ではスキーもしたな。
東照宮では、とある建物(本地堂/薬師堂)に入って、係の人が拍子木を打つとそれが反響して龍の鳴く声が聴こえる、というイベントを経験させてくれるのだけど、僕にはそれが全然聞こえなかった、というのが一番の思い出だ。
葵の御紋の入った印籠みたいなケースに入ったお守りもそこで買った(というか強プッシュで買わされた)。白檀の匂いがする白いお守り袋で、数年前まで取ってあったと思うが処分してしまったようだ。
…と思ったら、「昔の捨てられないものボックス」の中にまだあった。結局捨てなかったのか。われながら物持ちがいいな。
お守りの白檀の匂いはもうほとんどない。こういうのどうやって捨てたらいいんだろうね。
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