DORCO(ドルコ)の6枚刃を使ったら自然に逆剃りから順剃りに変化
DORCO PACE6
ぼくはDORCO(ドルコ)というその名をあまり聞かないブランドのひげそりを愛用している。
3年近く前にドラッグストアで3本セットのパックを購入して以来、もうずっとこのDORCOのPACE6というひげそりを使い続けている。
買い続けているのではない。3年くらい前に買った最初の1本を、いまもまだ使い続けている。
だからまだ、2本が新品のまま残っている。
DORCOはそれくらい剃れる。耐久性も素晴らしいと思うけれど、とくに順剃りに関しては、これまでに使ったどのひげそりよりもすぐれた剃り味なのだ。
このDORCOで初めて、「ひげに最初にあたる刃でひげを引っ張り、後ろに続く刃でそのひげを根元から剃る」という、刃の枚数の多いひげそりの理想的なストロークを体感できたように思う。
ただ刃が6枚もあるものだから、数日伸ばしたひげを逆剃りするときには、刃がひげの根元の肌まで一度で触れず、同じ個所を2、3回剃る必要があった。
長く使っているうちにそんな使い方にも慣れたし、ぼくはひげの濃いほうではないのでこれで十分だ。
このひげそりに変えてからは、それまで逆剃りをしていた口ひげにあたるときにも自然に順剃りになっている。今では逆剃りをするのは、下唇の下に少し生えているひげと、あごの下だけだ。
もともとシック派だった
高校生の頃からぼくはシック派で、デザイン的にも美しかった当時のシックの2枚刃から時を経るごとにしだいに刃の数が増え、アロエだのなんだのが配合された効果なんてなさそうなスムーサーが付けられ、ダイヤモンドだのスーパーだのハイドロだのと製品名が長ったらしく野暮になった歳月にも基本的には宗旨替えしなかったが、その途中途中で、ときどきジレットや貝印も使ってきた。
けれども、こういう高性能で耐久性の高い使い捨てひげそりがあると知ったら、もうシックやジレットの、ばかに替刃の高いホルダー式のひげそりを使う気がしなくなってしまった。
いまはDORCOはAmazonでも売っていて、パッケージも微妙に変わっているようだ。現在の価格は320円。おそろしいコスパである。
