110円の教科書で硬い体を柔らかくすることができるか
『10秒から始める!ストレッチスタートブック』
家の中で気軽にできる運動としてストレッチを始めてみた。
教科書として、学研の『10秒から始める!ストレッチスタートブック』を用いる。
この本を選んだのは、ストレッチに関するぼくの基本的な疑問への答えが載っていることを、検索で出てきたGoogleブックスのプレビューで確認できたからだ。
すなわち、「ストレッチっていうのはいったいどこを伸ばすのか?」という疑問だ。
筋肉なのか、それとも腱なのか。
なにがどうなれば「伸びた」ことになるのか。
以前からそんな疑問を持っていたのだけれど、Googleブックスのプレビュー画面に、その答えがイラスト付きで載っていた。
この本によると、ストレッチによって、筋膜の弾性が下がり、筋収縮にかかわるセンサーの感度が下がる。その結果、筋肉が伸びやすくなり、体が柔らかくなるというのだ。
そうだったのか、なるほどね! と納得した勢いをかってこの本を購入した。ネット古書店で110円だった。
新品はもうないみたいで古本だけれど(著者の谷本道哉さん、ごめんなさいね)、この知識を得ただけですでに110円のもとは取った気分だ。
本の目次も上にリンクしたプレビューから見ることができる。
章立ては、
- 第1章 ストレッチ概論
- 第2章 コアストレッチ体操5
- 第3章 基本コアストレッチ5
- 第4章 全身の部位別ストレッチメニュー25
- 第5章 ダイナミックストレッチ
- 第6章 ストレッチで快適なカラダを手に入れたら
というふうになっている。
2~5章がエクササイズの解説になるのだけど、とりあえず第2章と第3章の10のメニューを最初にやってみようと思う。
本のタイトルにもあるように、どれも10秒程度でできるような簡単な運動になっているので、体の硬いぼくでもひととおりこなすことができた。
現在どれくらい体が硬いかというと、前屈で指先が床から10cmくらい上にある状態だ。畳の上で胡坐はかけるが、内心ではいつもきついと思っている。
昔は手の指は床についたし、勢いを付ければ握った拳でも床を触ることができた。ここからすこしずつストレッチをしてまた当時の柔らかさを取り戻し、最終的には座禅を組めるくらいになればいいと思う。
この本では、すべてのエクササイズについてどの筋肉を伸ばす運動なのかがイラストで図示されているので意識をそこに集中できる。間違いやすい部分も○と×の写真で説明されており、シンプルにわかりやすい。
また、それぞれのストレッチについてオフィスでもできるイージーバージョンが載っていて、簡潔さと懇切丁寧さが高いレベルで両立しているのがいい。
昭和の時代に『科学』と『学習』で育ったぼくは、久しぶりに学研の良心を見るような気がしている。