プラチナ万年筆・プレジールのペン先の太さは0.5mmまたは0.3mmで、それより細いペン先はラインナップにない。
しかし、同メーカーのプレピーには、0.2mmという極細字のペン先が存在する。
そしてこの両者には、首軸まるごとの互換性があり、付け替えることが可能だ。
だからプレジールも簡単に「極細0.2mm」化することができる。
今回はその手順を説明します。
プレジールを0.2mmにする方法
プレジールの細字は0.3mm
プラチナのプレジールは、アルミのボディを使っていて、持ったときに心地いいし、見た目の上でも廉価なプレピーより高級感がある。
そのプレジールの細字は、ペン先の太さが0.3mm。僕はこれまでプレジールを使っていて、もう少し細い字が書ければもっといいのに…と思うことがあった。
プレジールとプレピーの互換性
プレジールとプレピーのペン先が同じなのはわりと有名だけれど、首軸もそのまままるごと交換することができる。
つまりプレジールのボディに、プレピーのペン先を首軸ごと付け替えることができる。ペン先だけ抜くような作業は必要ない。
0.2mmプレジールを作る
プレピーとプレジールの首軸を並べてみた。
内部のパーツの色が異なるけれど、形状は全く同じものだ。
だから、これをそのまま相手側の胴に取り付ければいい。
0.2mmプレジールの完成
プレピー0.2mmの首軸をプレジールに装着した。同じパーツなので何の違和感もなくフィットする。
プラチナ・プレジール極細0.2mmの完成。
キャップももちろん、そのままはまる。
試し書き
7mm罫のルーズリーフに字を書いてみた。
こうして写真で見るとプレジールとプレピーはそんなに変わらない感じもするけれど、実際に書いてみた体感では、はっきりと変わっている。ひと文字書くだけで細くなったのが明らかに感じられる。新たにプレピーを買って交換した価値は十分にあった。
この画像では、パイロットのコクーンの細字がもう少し細いけれど、コクーンは力の入れ具合によって強弱が付けやすく、プレピーの0.2mmより太い線も書くことができる。
プレジール(とプレピー)のペン先は、筆圧にかかわらず、コクーンよりは均一な線になる傾向が強いようだ。